海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)8月 久保田匠さん
掲載日:2024.11.04
酪農研究科 修士課程1年 久保田 匠(循環農学類(2024年3月卒))
アメリカに来てBBCCであっという間に2か月が過ぎました。8月の前半は7月から引き続きBBCCにて過ごしました。1週間の流れも変わらず、午前中に英語と農業の授業を受けて昼食を食べ、午後は体育かスペイン語の授業を受け、夕飯を食べた後に実践的なフレーズやアメリカの日常について学ぶ英語の授業を受けて就寝するという流れです。
隣の寮のアメリカ人とバスケをして体力づくりと英語の勉強をしながら、研修を受けている仲間と農業や英語とスペイン語についての会話をするなどと、とても楽しい日々を過ごしました。集団生活の難しさと人とコミュニケーションをとる楽しさを感じ、日本語以外の言語を話すことでより多くの情報を得たり友達を作ったりできるのだと実感しました。また、BBCCに来てすぐに受験した英語のテストをBBCCでの最終週に再度受験した際に、少しだけスコアが上昇していたことがうれしかったです。
フィールドトリップでは地域のフェア(お祭りのようなもの)に参加したり、バッファローの牧場を見学したりと、最後までとても楽しむことができました。15日にはワシントン州の農場に配属となる仲間が農場へと移動し、16日には農場まで飛行機の組と電車の組に分かれて朝の4時ごろに出発しました。
私の配属先の農場はアイダホ州の南部で、少し歩けばネバダ州に行けるような場所にあります。10時過ぎに飛行機に搭乗し、2時間ほどでアイダホ州の空港に着きました。
研修生の中で誰もアイダホ州にいないため、迎えの車まで1人でたどり着けるか不安でしたが、預けたスーツケースが車の乗り降りの場所からすぐの場所にあり、これでセキュリティは大丈夫なのかなと思いつつ、なんとか英語も使いながら迎えの車にたどり着くことができました。
車で先輩やボスと会話をしつつ2時間ほどで農場に着きました。そこはこの研修のコーディネーターのラリーさんに言われた通り、携帯の電波も飛んでいないきれいな自然が広がっている場所でした。日本では見ることのできない生まれながらのカウボーイしか周りにいない環境で、とても興奮しました。
時期にもよると思いますが、主な仕事の内容としては見渡す限りの農場の放牧地の管理です。牛の水飲み場(ウォータートロフ)の建設や、牛が食べたら死んでしまう雑草の除草など、その日によってさまざまなことを行います。また、親から見放されてしまった子牛を集めて農場近くの放牧地で育てているので、その子牛たちへの給餌と体調管理を毎日行っています。
仕事をする中で、まだ慣れないことも多くあり、たくさんの人に迷惑をかけてしまっていると感じつつ、少しでも早く戦力として考えてもらえるように積極的にコミュニケーションをとろうと思います。休日や何かイベントがある日は車で街に行きます。ロデオを見に行ったり、ウエスタンの雰囲気が感じられるバーに飲みに行ったりと、さまざまなことを経験しました。
特にロデオは動画で見るよりも実際に見ると観客の歓声も相まってとても迫力があり、面白かったです。今後もこんなにもかっこいいウエスタンの文化に触れて学びつつ、たくさんのことを経験していきたいと思います。英語の勉強もコミュニケーションを中心に頑張ろうと思います。