海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)7月 久保田匠さん

掲載日:2024.07.31

酪農研究科 修士課程1年 久保田 匠(循環農学類(2024年3月卒))

アメリカに来てから1か月が経ち、農場に配属されるまで残り3週間となりました。先月に引き続き、昼間の気温が40℃近い日が続いていますが、最近ではだんだんと体が慣れてきたなと感じています。先月末のアメリカの独立記念日には、近くの公園でのお祭りに行き、花火を鑑賞しました。軍人の方がバンドを組んで楽器を演奏したり、多くの出店があったりと、日本よりも祝日を楽しんでいる印象を受けました。

大まかな一週間の流れは6月と同様で、午前中は英語と農業の授業を受け、午後は体育かスペイン語の授業を受け、夕方からは英語の会話に特化した授業を受けています。土曜日と日曜日は、Walmartに買い物に行ったり、自主学習をしたりと、自由に過ごしています。

金曜日には毎週異なる場所へフィールドトリップに出かけています。アメリカの歴史を展示している博物館や、ソーシャルセキュリティナンバーを申請するために隣町に行き、待ち時間に商店街を観光したりと、毎週楽しんでいます。寮ではお酒を飲むことができないため、購入はしませんでしたが、農場の直売所でたくさんの種類のワインが売られていたので、農場で働き始めたら飲んでみたいと思いました。特に印象に残ったのは、牧草を販売・輸出しているエッケンバーグファームを見学したことです。この会社は日本やアジア圏にも多くの牧草を輸出しており、チモシーなどの牧草を切って乾燥させ、収穫してから整形して包装するまでの流れを実際に見ることができました。また、製品の品質を安定させるために心掛けていることを社員の方から詳しく聞くことができました。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)7月 久保田匠さん

Wind horse wind & solar facility (農作物が育ちにくい場所での風力発電)

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)7月 久保田匠さん

SSNの申請場所近くの地域のマーケット

主に牧草の収穫は5月から9月にかけて行われており、自社の畑で牧草を育てていますが、足りないことが多いため、他の農場で育てられた牧草を購入して加工することもあるそうです。見学を通して感じたのは、これだけの量の牧草を加工しているにもかかわらず、品質が落ちないようにするための最大のポイントは気候を生かした乾燥にあるということでした。しっかりと乾燥させることで、トラックでの移動中にカビが生えないようにし、かつ全体の重量を減らすことができます。また、電気を使わず、湿度が低い気候を利用して自然乾燥を行っていることも重要なポイントだと思いました。

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エッケンバーグファーム(Hayの会社)

農場への配属がもうすぐ始まるので、買い物や英語の勉強など、できる限りの準備を進めていきたいと思います。

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夕日がきれいだったので大学内にての敷地内にて(久保田さん左)