JICA職員による講義「国際関係とメディアコミュニケーションの科学」を実施しました

掲載日:2025.06.04

本学は2024年10月にJICA(国際協力機構)と、双方の連携による開発途上地域への国際協力、日本国内の社会課題に係る国際協力事業の質の向上及び人材育成、国際貢献、学術研究及び教育の発展に寄与することを目的に連携協定を締結しました。
その一環として現在、1年生の全学共通科目である「国際関係とメディアコミュニケーションの科学」において、JICAからも講師を派遣していただき、国際協力のスキームやプロジェクト実施時のポイント、JICA海外協力隊の仕事、海外プロジェクトや国内の現場の様子、今後の国際協力の方向性等の全6回の講義を実施していただいています。

 

5月15日には、今年のJICAからの講義がスタートしました。初回は、JICA北海道の佐々木次長から「ODA概論」として、国際協力を進める理由、アジアや世界の情勢、国際的な信頼関係についてのお話がありました。参加学生からは、「長期的な信頼関係の構築や人材育成を通じた支援のあり方は、日本の強みであり、国際社会において重要な役割を果たしていると感じました」といったコメントがあり、日本の国際協力のアウトラインや強み等が理解できる機会となりました。

JICA職員による講義「国際関係とメディアコミュニケーションの科学」を実施しました

5月22日は、JICAの審査部環境社会配慮監理課のデボア氏、粕谷氏の2名から海外で行うプロジェクトにおいて、環境面、社会面で配慮すべき事項や手続きについて説明がありました。インフラ開発等においてプロジェクトの効果大きいが、環境面での影響等ネガティブな影響もある場合、または、限れた人の意見だけで進まないような議論や情報公開を行っていること等が紹介されました。お二人とも入構して数年の若手職員であり、環境や社会への配慮が必要なこと、その内容を知るとともに、卒業後の進路を考える機会になったのではないかと思います。

JICA職員による講義「国際関係とメディアコミュニケーションの科学」を実施しました

今後も、海外プロジェクトの現場(モーリシャス)からの中継講義等、現場のリアルな状況等を伝えてもらいます。酪農学園大学は、JICA協力隊の連携派遣(マレーシアサバ州)も行っています。この講義が世界の中で活躍する人への第一歩となればと思います。

今後の講義予定は以下の通りです。聴講も歓迎しますので、興味のある方はぜひお越しください。
いずれの講義も、午前10:40~12:10、教室はA2-307です。
・6月  5日(木) 国際協力の現場から(JICA専門家)
・6月26日(木) 国際協力の現場から(JICAセンターの役割) 
・7月  3日(木) JICA海外協力隊セミナー
・7月24日(木) これからの国際協力 

 

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