石屋製菓株式会社との共創企画「北海道スイーツカレッジプロジェクト」2025年度の活動報告

掲載日:2026.03.31

石屋製菓株式会社(以下、ISHIYA)との包括連携協定(締結日:2024年12月20日)に基づく2025年度の活動内容について、以下のとおり報告いたします。

プロジェクト立ち上げの背景と目標

近年、日本国内、ひいては北海道においても、農業・酪農業従事者の高齢化や担い手不足が深刻な問題となっており、地域産業の持続的な発展が課題となっています。そのような中で、地域資源を活用した高付加価値商品の創出や、地域ブランドの向上を通じた地域の魅力発信が重要とされています。
本学は、地元産業界において様々な実績を有し、北海道を代表する菓子メーカーであるISHIYAとの連携により、共創企画として「北海道スイーツカレッジプロジェクト」を立ち上げ、これらの地域課題解決のため、下記の目標を掲げました。
・北海道の農と食を担う未来の人材育成
・北海道の食をもっと楽しくするFun!な共創
・北海道の農を支える新たな可能性の研究開発
・地域の課題解決を考える・集いたくなるコミュニティの創出

課題解決に向けた取り組み①

「日本一のソフトクリームを作ろう」プロジェクト
コンセプト
本学で生産される乳や本学の学生・教員のアイデア・ノウハウを活用し、ISHIYA社員と共に「新千歳空港ソフト・アイスクリーム総選挙で1位を取る」ことを目指したプロジェクト。

活動報告
2025年4月~5月
まずは新千歳空港でどのようなソフトクリームが販売されているか市場調査から実施。
本学 食と健康学類の教員・学生とISHIYA社員で結成されたチーム総勢40名ほどが新千歳空港に集結し、ソフト・アイスクリーム総選挙2025にエントリーされている商品を中心に、試食や官能評価などの調査を行い、報告書にまとめました。

石屋製菓株式会社との共創企画「北海道スイーツカレッジプロジェクト」2025年度の活動報告

2025年6月~11月
本学 食と健康学類の阿部教授・栃原准教授とゼミ生がISHIYAプロジェクト担当者と協議を重ね、石屋製菓・酪農学園の要素を盛り込んだ試作に着手しました。

課題解決に向けた取り組み②

「ISHIYAの牛さん」プロジェクト
コンセプト
ISHIYAが本学で管理している牛のオーナーとなり、「ISHIYAの牛さん」を通じて、お菓子作りや人々の生活に欠かせない「乳」の魅力や価値の向上を考える取り組み。

活動報告
2025年1月~
「ISHIYAの牛さん」となる牛が誕生。その子牛は「フラン」と名付けられました。
菓子メーカーであるISHIYAらしく、フランス発祥の伝統的な焼き菓子にちなんだ可愛らしい名前を付けてもらいました。本学 乳牛研究会の学生が中心となり大事に育てられ、26年1月には1歳の誕生会を実施しました。

石屋製菓株式会社との共創企画「北海道スイーツカレッジプロジェクト」2025年度の活動報告

2025年3月~
フランの様子を本プロジェクトのInstagramで発信するため、ISHIYAのブランディング担当社員を講師に招きSNS勉強会を実施。
乳牛研究会の学生が主体となり、フランの日常の様子をInstagramで発信しています。
https://www.instagram.com/hokkaido_sweets_college?igsh=MXdheGZidmFqeDdibg==

2025年5月
「将来的に、フランの乳を活用してお菓子作りをしたい」という目標を持った乳牛研究会の学生が、実際に生産・出荷された乳がどのようにお菓子に活用されているのかを勉強する機会として、ISHIYA北広島工場を見学させていただきました。

石屋製菓株式会社との共創企画「北海道スイーツカレッジプロジェクト」2025年度の活動報告

2027年7月
本学の白樺祭ではフランのステッカーを作成・配付し、プロジェクトのPR、情報発信に努めました。

2025年9月
ISHIYAの関連会社「(株)150Fプランニング」が主催する「食の学校祭(札幌市東区:サッポロさとらんど)」に出展し、乳牛研究会学生による乳しぼり体験や子牛の模型との記念撮影、農産資源科学研究室学生によるバニラフレーバーティーの振る舞いなど、来場者へ酪農や本プロジェクトの魅力をPRしました。

石屋製菓株式会社との共創企画「北海道スイーツカレッジプロジェクト」2025年度の活動報告
石屋製菓株式会社との共創企画「北海道スイーツカレッジプロジェクト」2025年度の活動報告
課題解決に向けた取り組み③

「おかしな栽培研究所」プロジェクト
コンセプト
ISHIYAの関連会社「(株)北海道150年ファーム」が2018年から取り組んできたバニラをはじめとする熱帯植物の栽培を、酪農学園大学および附属とわの森三愛高校と共にプロジェクトオリジナルのバニラ栽培に挑戦するプロジェクト。バニラやカカオの原産地が抱える栽培・加工の課題や価格高騰の問題、また寒冷地である北海道特有のエネルギー問題等の解決の一助となることを目標に、熱帯植物の栽培方法の確立および原材料調達の安定化を目指します。

活動報告
2025年5月~
とわの森三愛高校 フードクリエイトコースにて、2026年3月まで期間、全4回にわたり北海道150年ファーム社員による「バニラの栽培から加工まで」をテーマに授業を開催、「バニラとは?」からバニラの受粉作業体験、実際にお菓子に使用する「バニラビーンズ」となる加工作業までを学習しました。この加工については、本学・食と健康学類の阿部教授や農産資源科学研究室に所属する学生からのレクチャーも受けながら、授業を実施しました。
次年度以降についても、今年度の内容を振り返り・検証し、継続する予定です。

石屋製菓株式会社との共創企画「北海道スイーツカレッジプロジェクト」2025年度の活動報告
石屋製菓株式会社との共創企画「北海道スイーツカレッジプロジェクト」2025年度の活動報告
石屋製菓株式会社との共創企画「北海道スイーツカレッジプロジェクト」2025年度の活動報告
石屋製菓株式会社との共創企画「北海道スイーツカレッジプロジェクト」2025年度の活動報告

2025年8月
バニラ栽培をとわの森三愛高校での授業に活用するにあたり、北海道150年ファームが札幌市内で研究・栽培しているバニラの一部をとわの森三愛高校のビニールハウスに移設。いよいよ本学キャンパス内での栽培管理がスタートしました。移設作業には、高校生も参加し、今後の教育・研究活動に期待が膨らむ時間となりました。

この「バニラハウス」については、学外の方へも公開可能としており、今年度は札幌市内の複数の専門学校が見学しています。

石屋製菓株式会社との共創企画「北海道スイーツカレッジプロジェクト」2025年度の活動報告
石屋製菓株式会社との共創企画「北海道スイーツカレッジプロジェクト」2025年度の活動報告
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石屋製菓株式会社との共創企画「北海道スイーツカレッジプロジェクト」2025年度の活動報告

2026年2月
酪農学園(RGU×TOWA)の教育連携による、共同研究成果発表会が開催され、食と健康学類 農産資源科学研究室の学生と、とわの森の生徒による「バニラビーンズの安定生産・品質向上に関する研究」の成果発表が行われました。発表後には多くの関心が寄せられ、聴講者から感想や質問を受けていました。

石屋製菓株式会社との共創企画「北海道スイーツカレッジプロジェクト」2025年度の活動報告
石屋製菓株式会社との共創企画「北海道スイーツカレッジプロジェクト」2025年度の活動報告

北海道スイーツカレッジプロジェクトは、月1~2回程度の打合せ・活動を実施し、活動進捗管理や内容の見直し・協議を適宜行っています。2026年度は、石屋製菓社員が本学キャンパス内に常駐するなど、より強固なタッグを組んで、各プロジェクトに取り組んでまいります。