モンゴルの家畜を救え! 雪害「ゾド」の謎に挑む国内共同研究プロジェクト

掲載日:2026.04.01

数百万頭の命を奪う「白い災厄」のメカニズムを解明せよ。

鳥取大学乾燥地研究センター×本学のタッグで挑む、モンゴル雪害調査。

〜令和7・8年度 国内共同研究プロジェクト:博士課程の学生が世界の課題に挑む〜

 

【この活動のポイント】

  • 権威あるプロジェクト: 鳥取大学乾燥地研究センターの共同研究プロジェクトに採択された、国レベルの重要な研究。
  • 甚大な被害への対策: モンゴルで発生する大雪災害「ゾド(Zud)」による家畜の大量死を防ぐための要因を解明。
  • 次世代研究者の育成: 博士課程の学生がプロジェクトの中心となり、高度な調査・研究を実践。
モンゴルの家畜を救え! 雪害「ゾド」の謎に挑む国内共同研究プロジェクト

2025年11月鳥取大学にて令和7年の協働研究の成果を大学院博士課程のチェ リムゲさんが発表している様子

【研究紹介】

「ゾド」――草原を襲う沈黙の脅威に立ち向かう  

モンゴル国では、大雪や寒波によって数百万頭もの家畜が一斉に死亡する「ゾド」と呼ばれる気象災害が、人々の暮らしを脅かしています。なぜこれほどまでの被害が出るのか、その要因は気象だけなのか、それとも生態学的な理由があるのか――。 私たちは、この巨大な謎を解き明かすため、令和7年度・8年度の「鳥取大学乾燥地研究センター共同研究プロジェクト」として調査を開始しました。

 

科学の力で「災害の感度」を可視化する   

本プロジェクト「モンゴル国におけるゾドの感度の生態学的メカニズムとその地域的要因の解明」では、以下の視点からアプローチしています。

  • 生態学的メカニズム: 家畜の健康状態や植生の変化が、災害への「脆さ(感度)」にどう関わっているか。
  • 地域的要因: 土地の形状や利用状況が、被害の大きさにどう影響しているか。 これらを解明することで、将来の被害を最小限に抑えるための対策を構築します。

 

若き研究者たちが、世界のフィールドで躍動する   

このプロジェクトの大きな特徴は、本学の博士課程の学生が中心となって研究を進めている点です。 国内屈指の研究機関との協働や、モンゴルでのフィールドワークを通じて、次世代を担う研究者たちが、地球規模の課題解決(SDGs)に直結する実践的な知見を積み上げています。

モンゴルの家畜を救え! 雪害「ゾド」の謎に挑む国内共同研究プロジェクト

博士課程3年のチェ リムゲさんが会場でポスターの前で鳥取大学との共同研究の成果を説明している様子