宇宙から砂漠を診る。衛星データで挑む「黄砂」発生の謎
掲載日:2026.04.01
モンゴルの砂嵐を、宇宙の目で見守る。
植生の枯死がもたらす「黄砂」の脅威を、日英共同研究で解明せよ。
〜人工衛星データ×環境モデル:地球規模の気候変動研究〜
【この活動のポイント】
- 日英共同プロジェクト: 星野仏方教授と英国スターリング大学のアリスター・ジャンプ教授らによる国際研究。
- 宇宙からの解析: 光学・マイクロ波・合成開口レーダー(SAR)など、複数の人工衛星データをフル活用。
- 健康と経済を守る: 黄砂(DSS)の発生メカニズムをモデル化し、空気質の悪化や呼吸器疾患の防止へ。
【活動紹介】
「枯れた大地」が、空を飲み込む砂嵐を呼ぶ
いま、モンゴルやゴビ砂漠などの乾燥地帯では、深刻な気候変動が起きています。長期的な乾燥によって植物が枯れ、むき出しになった土壌が不安定化。そこへ強風が吹くことで、巨大な砂塵嵐(DSS)が発生しています。 この砂塵は国境を越え、日本を含む広域に「黄砂」として飛来し、私たちの健康や経済に深刻な影響を与えています。
人工衛星を駆使し、目に見えない変化を捉える
私たちは、この問題に日英共同研究チームで挑んでいます。 活用するのは、宇宙を回る人工衛星の膨大なデータです。
- 植生変化: 植物がどこまで減少しているか
- 土壌湿度: 大地の渇き具合はどの程度か
- 表面粗度: 地面の凸凹が風の巻き上げにどう関わっているか これらを解析し、大気観測データと組み合わせることで、「いつ、どこで砂嵐が起きるのか」という関連性を数学的にモデル化しています。
地球の未来を、データと科学で守り抜く
植物が一本枯れることが、遠く離れた国の空気質にまで影響を与える。 この巨大な連鎖を解き明かすことは、持続可能な地球環境を守るための第一歩です。酪農学園大学の知見は、いま世界を舞台に発揮されています。


