農薬使用量を9割削減。ドローンとAIが変えるスマート草地管理
掲載日:2026.04.01
「必要な場所に、必要な分だけ」を極める。
AI画像解析×ピンポイント散布。
農薬8%への挑戦が、持続可能な酪農を拓く。
〜株式会社サングリン太陽園×本学:スマート農業・精密草地管理実証プロジェクト〜
【この活動のポイント】
- 空からの高度な解析: ドローンによる高解像度撮影とAI(機械学習)を駆使し、牧草地の雑草「ギシギシ」を数センチ単位でマッピング。
- 企業の熟練技術との融合: 解析データを、サングリン太陽園の産業用無人ヘリ運用技術へ同期。誤差の少ないピンポイント散布を実現。
- 圧倒的なコスト・環境負荷低減: 従来の全面散布に比べ、農薬使用量を約92%削減(8%に抑制)。資材高騰への対策とSDGsを同時に達成。
【活動紹介】
「全面散布」から「ピンポイント散布」へのパラダイムシフト
広大な牧草地を管理する上で、雑草対策は欠かせません。しかし、これまでの「全体に農薬をまく」手法は、コストや環境負荷の面で大きな課題がありました。 本学と株式会社サングリン太陽園は、この課題を最新のテクノロジーで解決する共同実証を行っています。
大学の「知」が、雑草の居場所を特定する
本学が担当したのは、ドローンとAIを用いた「デジタルマップ」の作成です。高度約40mから撮影した高解像度画像から、AIが牧草に紛れた有害雑草「ギシギシ」を自動判別。どこに、どの程度繁茂しているかを精密にデータ化します。
プロの「技」が、最小の散布で最大の結果を出す
この解析データを受け取るのは、30年以上の無人ヘリ運用実績を誇るサングリン太陽園です。データに基づき、雑草が存在する地点にのみ農薬を落とす「ピンポイント散布」を実施しました。 その結果、農薬の使用量を従来の約8%まで大幅に削減することに成功。これは、環境保護だけでなく、生産者の経済的負担を劇的に減らす「新しい草地管理モデル」の誕生を意味します。大学の研究成果が、現場の技術と出会うことで、北海道の農業はさらにスマートに進化します。



