未来の科学者を育てる。滝川高校SSH×宮島沼「環境調査実習」
掲載日:2026.04.01
泥にまみれ、データを読み、地球の未来を測る。
温室効果気体から水環境まで。
SSHの高校生が挑む、宮島沼環境調査の最前線。
〜滝川高校 × 環境地球化学研究室:
スーパーサイエンスハイスクール連携プログラム〜
【この活動のポイント】
- 高度な科学教育: 温室効果気体(CH4,N2O)の採取、ガスクロマトグラフィーによる解析、水環境解析を網羅。
- 大学生・大学院生による強力サポート: 採取した気体を後日大学で分析し、そのデータを高校生にフィードバック。大学院生・大学生がメンターとして並走。
- 地域課題を「自分事」に: 宮島沼の富栄養化や、マガン(渡り鳥)が運ぶ栄養成分が環境に与える影響を、自らの観測データから導き出す。
【活動紹介】
「知る」から「測る」へ。高校生が科学者になる2日間
本学は、滝川高校のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の強力なパートナーとして、宮島沼を舞台にした「環境調査実習」を実施しています。高校生たちは3つの専門テーマをローテーションで回り、環境学の基礎から応用までを徹底的に学びます。
見えない「気体」と「温暖化」の繋がりを解く
田んぼに設置した「フラックスチャンバー」からメタンガス等を採取する本格的なフィールドワーク。採取されたサンプルは大学に持ち帰り、教員や大学生・大学院生が精密に分析します。高校生たちは、ガスクロマトグラフィーの原理や検量線の描き方を学び、自分たちが採取した気体の「濃度」が、いかに地球規模の温暖化と結びついているかをデータから読み解きます。
湿地の声を聴く、水環境モニタリング
宮島沼での採水では、水温やpHだけでなく、亜硝酸、リン酸、ケイ酸といった「栄養塩」の分析試料を採取します。「マガンたちが運んできた栄養が、どのように沼を変化させているのか?」――現場計測と解析結果を繋ぎ合わせ、地域の環境課題の本質に迫ります。 大学の知見と高校生の探究心が融合するこの実習は、将来、科学の力で持続可能な社会を築くリーダーを育てる大切なゆりかごとなっています。


