タイ・カセサート大学単位互換プログラム報告書（12月）

獣医学群獣医学類5年　藤森摂(Sho Fujimori)

3か月は早いもので、これが最後の報告書になります。
12月は、Large Animal Unitで牛と山羊を中心とした大動物の診療に参加しました。毎日、朝の入院処置を終えた後、バンに乗り込み、複数の学外農場へと診療に訪れました。先月訪れたNongpho地区の農場とはまた少し雰囲気が違うように感じました。症例は、餌が関与していると考えられる、ルーメンアシドーシスや蹄葉炎、ダウナー症の牛などが多かったように思います。感染症は、ランピースキン病や口蹄疫などが発生しているとのことでした。食餌性の疾患、感染性の疾患のいずれにしても、やはり日本とは状況が大きく異なっているように感じました。他のユニットと比べて、本ユニットでは、直腸検査や各種身体検査、採血や投薬などを、私たち学生に任せてくれることが多く、実際に手を動かす機会が多い実習でした。先生方は常に明るく、優しかったです。先生方のおかげで、とても楽しい実習になりました。

この留学を通して、タイの獣医療や文化に多く触れることができました。また、出身や考え方が違うなどの様々な人たちとの交流、コミュニケーションも数多くありました。自分自身、どこが成長したのかと言われても答えに詰まるところですし、よくわかりません。留学中も上手くいかないことばかりで、英語がペラペラになったわけでもありません。ですが、この留学経験は今後の日本での生活、残り少ない学生生活での大きな糧となってくれるような気がします。タイの人たちは皆親切です。学生と先生は非常に親身になって接してくれます。報告書に書ききれていないことがたくさんあります。ぜひ実際に自分の目で確かめに行ってほしいと思います。特に初めて留学に行く人、英語に自信がない人ほど、このプログラムに参加することを私から強くお薦めしたいと思います。

最後に

本留学が開始する半年前から留学終了まで約9か月もの間サポートをしていただいた先生方、国際交流課のスタッフの皆さん、非常に手厚いご支援をいただき、大変ありがとうございました。また、現地でのサポートをしていただいた、Dr.AksornはじめKUの先生方、スタッフの皆さん、そして5、6年生の学生たち、本当にありがとうございました。
このプログラムを無事に終了できたこと、とても実りある楽しい留学生活を送れたことはひとえに皆さんのご支援によるものだと思っています。心からの感謝の念を表して謝辞とさせていただきたいと思います。