2022年度 タイ・カセサート大学単位互換プログラム 12月報告書(平識さん)
掲載日:2023.01.24
12月 マンスリーレポート
獣医学群獣医学類5年 平識善一朗(Zenichiro Heshiki)
3ヶ月の夢のような留学生活が終わり、北海道の寒さとマンスリーレポートによって日本に帰国した実感が徐々に湧いてきました。どうしたわけか帰国してからの方がお腹の調子が悪く体が完全にタイに染まっているのがわかりました。そして短くも濃縮されていた12月のタイ生活を振り返りながら書いていきたいと思います。書きながら泣かないように頑張りたいと思います。
12月は主に牛やヤギのクリニカルローテーションでした。ヤギと聞いて、私はタイの日常生活でヤギを食べることがなかったので不思議に思いましたが、タイでは中国やマレーシやなどと言ったイスラム圏に輸出するためにヤギ農家を多く見ることができます。ヤギ農家に行き50頭の妊娠鑑定をしたのですが、全てのヤギを捕まえて除糞をしてエコーを当てるのは炎天下の中だとかなり大変な作業でした。牛のファームでは数多くの直腸検査をすることができました。直腸検査は数を多くやらせていただき、ドクターが丁寧に教えてくれたおかげでなんとか理解して乗り切ることができました。さらに肉牛ファームではカセサート大学が作ったKPSビーフという品種の肉牛のファームに行きました。そこではタイの肉牛のマネジメントを学ぶことができました。肉牛のファームは牛から出た糞を含めて、全てのものが循環しており有効活用されていて日本の和牛の牧場に引けを取らないマネジメントであると感じました。ファームを見た午後には実際にどれほどのお肉か体験するためにKPSステーキを食べに行きました。久しぶりにステーキを食べたことも相まって肉汁と脳汁があふれ、たまらなく美味しかったです。
牛の授業の最終日はもちろんタイ人大好き!お待ちかねのプレゼンテーションがありました。最後のプレゼンテーションとだけあって気合いを入れて臨みました。質問で何度かつまずきそうになったこともありましたが、なんとかみんなで力を合わせてやり切ることができました。今回の留学を通して一通りプレゼンテーションの進め方を知ることができました。けれども質問されるであろう質疑応答を予測して進めたりなど、自分が完全に納得いく形で終わらせることができなかったため、今後日本に帰ってからの宿題としたいです。
牛のプレゼンテーションが終わったら今度はタイの学生生活をまとめたプレゼンテーションがありました。1日に2つもプレゼンがあるのはプレゼンの致死量ですが2個目のプレゼンは楽しみながら終えることができました。プレゼンが終わると終了セレモニーをしていただき全てのカリキュラムが終わりました。
全てのカリキュラムを終えた後はカセサート大学が私たち日本人留学生に対してパーティーを開いてくれました。そのパーティーで今まで仲良くしてくださったKUの学生さんたちとたくさんおしゃべりすることができました。よくある漫画の最終回みたいに激アツな人たちがたくさんパーティーに参加してくれたので私はこの日を神回と名付けています。楽しい時間というのは一瞬で過ぎ去ってしまうというところまでが神回のお約束でありまして、みんなとお別れする時間になってしいました。私は何度も『またタイにくるよ!!』とKUの学生に誓いました。こんなにも、もう一度タイにいきたいと思わせてくれる最高な友人たちと出会うことができて私は幸せものであり、仲良くしてくれた学生に最大のコップンカー(タイ語でありがとう)を贈りたいと思います。
私はこの留学を通して獣医学だけでなく違う国の文化、言語が異なる人のコミュニケーションの取りかた、かけがえのない友達など多くのものを得ることができました。もし留学に行くか迷っている人がいたら全力でこの留学に行くことをお勧めしたいと思います。留学で得られる知識、経験、友達などはより自分を広い視野で物事を見ることができるようなると感じています。また海外で3ヶ月も住める経験はなかなか得られないと思うので迷っている人はぜひ国際交流課などに相談してみることが大事であると思います。
また、この3ヶ月間私自身多くのものを得ることができたのはサポートしてくださった方々のおかげであると思います。この場をお借りして感謝申し上げたいと思います。コップンカー。