2022年度 タイ・カセサート大学単位互換プログラム 10月報告書(長瀬さん)

掲載日:2022.11.18

タイ・カセサート大学単位互換プログラム
報告書(10月分)

獣医学群獣医学類5年 長瀬萌々子(Momoko Nagase)

早くもタイ・カセサート大学での生活の半分が過ぎました。私たちは、10 月の第 1 週目にカンペンセンキャンパスで病理の実習を行った後、第 2~4 週目はフアヒンにあるカセサート大学(KU)の動物病院に移動して小動物臨床の実習を行いました。今回の報告書では、フアヒンでの実習の様子と、週末の旅行についてお伝えしようと思います。

フアヒンでの小動物臨床実習

フアヒンはバンコクから南に 200 ㎞ほどに位置する、王家の保養地としても知られるリゾート地です。病院の周りにもホテルやコンドミニアムが多く立ち並び、欧米系の旅行客がほとんどで、移住している方も多いそうです。そのため、動物病院の患者さんも半数近くが外国の方で、ドクター達が当たり前に英語で診察をしていたのが印象的でした。私は 1 週目に Critical Care Unit(CCU)、2 週目にOutpatient Department(OPD)、3 週目に Surgery Unit で実習を行いました。
第 1 週目の CCU は、入院している患者を 24 時間体制でケアしているところです。主に手術後の動物や、症状が重く徹底した管理が必要な動物たちが常に 10 頭ほど入院しています。私たちは毎朝の採血や血圧測定、薬の投与や傷の手当の補助を行いました。CCU のドクター達は毎日動物の体調や治癒の程度を見ながら翌日投与する薬の種類や量、食餌の量などを決めていて、質問すると患者 1 頭 1 頭についてとても詳しく教えてくれました。
第 2 週目の OPD では、外来の診療を行いました。私は月曜日に神経科、火曜日に眼科、水曜日にエキゾチック、木曜日と金曜日は一般診療に参加しました。ホアヒンのドクター達は皆それぞれに得意とする分野があり、お互い活発に意見交換しているのが印象的でした。また、ドクター、看護師、助手の距離がとても近く、全員がとても楽しそうに働いていました。
私が最も興味を持ったのは、第 3 週目の Surgery Unit です。神経、整形、軟部外科、眼科といった幅広い手術が常時 2  件ほど行われていて、私たちはそれを見学したり助手に入らせてもらったりしました。1 日中手術が行われておりとても忙しい Surgery Unit ですが、どの先生も丁寧に手術について説明してくださり大変有難く感じました。特に、この病院の最年長で外科のエースでもあるDr.Pong は私たちのことをよく気にかけてくれるだけでなく、いつもムードメーカーとして冗談を言ったりふざけたりして場の雰囲気を明るくして くれました。いざ手術になると、Dr.Pong に憧れて外科医を志したと話していたドクターもいるほど抜群の腕前で、そのギャップがとても格好良かったです。

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Dr.Pong の手術の様子です。彼の周りはいつも笑顔で溢れています。

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病院近くのビーチでは馬に乗ることができます。朝散歩に行ったり、放課後にビーチで遊んだりしました。

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OPD で生まれた子犬です。みんなで体をふいて温めて、産声を聞いたときは拍手喝采でした

2022年度	タイ・カセサート大学単位互換プログラム 10月報告書(長瀬さん)

Surgery Unit のドクター達と東大生との一枚。

フアヒンの週末

フアヒンへ移動した週、カンペンセンキャンパスへ戻った週を除くと、フアヒンでは 2 回週末がありました。最初の週末は、Phraya Nakhon Cave というホアヒンのパワースポットとフアヒンサファリ&アドベンチャーパークへ、2 週目は足を延ばしてタオ島という南の島へ行ってきました。
タオ島は、世界中からダイバーが集まるタイ有数のダイブサイトとして知られる場所で、私たちもダイビングに初挑戦しました。日本人のインストラクターの方が予約でいっぱいで急遽英語での講習となり少し不安でしたが、優しくて頼もしい Max と共に無事に初ダイブを終えることができました。タオ島はまさに“地上の楽園”と呼ぶに相応しい美しい場所で、最高の思い出になりました。

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タオ島の海は青く透き通って、とてもとてもきれいでした

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インストラクターの Max 先生とダイビング前の 1 枚

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アドベンチャーサファリでは、いろいろな動物と写真を撮ったり象に乗ったりしました。

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Phraya Nhakon Cave です。山を二つ超えてたどり着いた先には、とても神秘的な洞窟がありました。

タイでの留学生活は早くも折り返しを迎えました。残りの 6 週間も全力で学び、遊び、たくさんのことを経験しようと思います。