2022年度 タイ・カセサート大学単位互換プログラム 9月報告書(長瀬さん)
掲載日:2022.10.18
タイ・カセサート大学単位互換プログラム
月末報告書(9月分)
獣医学群獣医学類5年 長瀬萌々子(Momoko Nagase)
9月17日にタイへ到着し、早くも2週間が過ぎようとしています。今回の報告書では、タイでの授業と生活についてご紹介します。
カセサート大学の授業
カセサート大学での初めての授業は、Aquaticでした。カセサート大学の獣医学部には一学年120人ほどの学生がおり、6年生は10人ずつのグループに分かれてクリニカルローテーションを行っています。私たち4人はグループ1の学生に混ざって授業を受けるという形でした。
まず、月曜日の午前中に日本人4人だけで魚の養殖について講義を受け、午後からはいよいよカセサート大学の学生たちと合流しました。彼らは水質についてのディスカッションを行っていたのですが、全員卒業したら養殖農家になれるのではないかと思うほどの深い知識を持っていて、しかもそれを英語で話していたので、タイの学生のレベルの高さにとても驚きました。
火曜日はフィールドワークで金魚農家へ行き、金魚の養殖を見学して実際に水質調査を行いました。大学へ戻ると、早速教授から月曜日に学んだことと金魚農家での調査結果について金曜日にプレゼンテーションをするようにという課題が出されました。
水曜日と木曜日は海老について学びました。タイでは海老の養殖がとても盛んで、海老を内地で海水ではなく淡水で育てているということにとても驚きました。木曜日のフィールドワークでは海老の養殖農家を3軒回って夕方大学へ戻ってきたのですが、タイの学生たちはその結果を翌日の金曜日にプレゼンテーションするよう課題が出されていました。(私たちは金魚のプレゼンテーションがあったので、海老については免除されました)
金曜日、いよいよタイで初めてのプレゼンテーションを行いました。プレゼンテーション自体は15分ほどで終わったのですが、その後教授や学生からのたくさんの質問を受け、なんと質疑応答に2時間かかりました。このようなプレゼンテーションを毎週1、2回行っているというカセサート大学の学生のことを心から尊敬します。
2週目はExoticの授業でした。カセサート大学に留学した目的のひとつが野生動物を見ることだったので、とても楽しみにしていた授業でした。授業ではExotic hospital で診療の様子を見学したり動物園に往診に行ったりして、象、蛇、亀、鷲、梟、インコ、ウサギ、トカゲ、羊、山羊、アルパカ、カピバラ、、、などなど本当にたくさんの動物を診療しました。私はこれまで爬虫類はあまり得意ではなかったのですが、Exotic hospitalにいる亀と蛇があまりにも可愛くて将来飼いたいと思うまでになりました。また、タイに来たら絶対に象を見たいと思っていたので、念願叶って大満足でした。
タイの生活
平日は授業が大体9時から始まるので、8時ごろに寮を出て学内の食堂かセブンイレブンで朝食を食べてから教室へ向かいます。午前の授業を受けたあと、1時間ほどのランチタイムを挟んで午後5時頃に授業が終わります。昼食は学内にいくつもカフェや食堂があるので自転車でそこへ行くか、カセサート大学の学生の車で学外のレストランに連れて行ってもらうといった感じです。放課後は、カセサート大学の学生と一緒にジョギングやバレーボールをしたり、プレゼンテーションがあるときは寮に戻って準備をします。夕食は、カセサート大学の学生たちがいつも「今日は夜ご飯どうするの?」と気にかけてくれるので、タイに来てから毎日5年生か6年生の友達と一緒に食べています。
タイでの初めての週末はバンコクへ行って、お寺やショッピングモールを観光しました。3か月の間に週末は12回しかないので、全力で楽しみたいと思います。
最後に声を大にして言いたいことは、もしカセサート大学の学生たちがいなかったら私たちはタイで生きていけなかった、ということです。この表現が大げさではないくらい、タイの学生たちは本当に優しくてあらゆる面で私たちを助けてくれました。この場を借りてour handsome and beautiful friends (と書くように言われました)に感謝をしたいと思います。