海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)9月 矢方祐維さん

掲載日:2022.10.15

海外農業研修報告書 2022年9月

循環農学類(2019年度卒) 矢方祐維(Yui Yakata)

今月は体調を崩してしまい私にとって少し大変な月となりました。今月の中旬ごろ、急な発熱と喉の痛みに襲われました。その後、味覚と嗅覚にも異常を感じ、コロナの検査はしませんでしたが咳も長いこと止まらなかったのでおそらくコロナに感染していたのではないかと思います。味覚を失ったため食欲が減衰し1週間で体重が3kg程落ちました。今は体調は良くなりましたが10月に差し掛かった今も味覚の異常は続いています。

今月の仕事は後輩研修生への仕事の引継ぎがメインでした。私が農場でどのような仕事をしているか、その仕事においての工夫や、それを効率的にやるにはどうすればよいのかなどを一緒に働きながら教えていきました。具体的には、私は一日の間に数多くのタスクをこなしています。豚への投薬、出荷に向けての準備、給餌や給餌器のメンテナンス、その日の出来事の記録など多岐にわたっています。それをどの順序でどのくらいの時間を目安にこなせばいいのか、また日によってタスクの優先度が変わってくるため、今日は何をメインで終わらせなければならないのか、などを詳しく説明しました。
私がこの農場に来た時にはコロナの影響で先輩の日本人研修生がいなかったため、仕事の内容への理解や他のワーカーとのコミュニケーションに非常に苦労したことを覚えています。また生活面においても、銀行口座の開設や、シェアハウスでの暮らし方などわからないことだらけでとても不安でした。しかし、その経験があったからこそ後輩に対して何をどう説明したらよいかを理解していたため、うまく後輩の新生活をサポートできたのではないかと思います。

いよいよこの研修も大詰めです。来月はカリフォルニア州にあるカリフォルニア大学デービス校に移り農業経済をメインにアメリカの農業について学ぶ予定となっています。正直ここの農場を離れたくない気持ちはとても大きいですが、まずは、この研修を無事に完了するという私の責任を果たさなければなりません。残りの2ヶ月間、気を緩めることなく、引き続き真摯に研修に取り組んでいきたいと思います。