マレーシア・サバ大学留学報告(3月)
掲載日:2019.04.04
農食環境学群 環境共生学類3年 木下実生
初めまして。3月19日からマレーシア・サバ州・コタキナバルにあるサバ大学(以下UMS)の語学プログラムに参加している環境共生学類3年の木下です。これから一か月ごとに報告書を更新していくのでよろしくお願いします。
まず、マレーシアは多民族国家で、マレー系、中華系、インド系が混じり合って暮らしています。気候は年中温暖で気温が30℃近くあり、昼間は外出をためらうほどの強い日照りです。また、ほぼ毎日スコールが起き、じめじめした暑さが続いています。国民の6割ほどがマレー語を第一言語、英語を第二言語としており、英語を交えたマレー語を聞く機会が多くあります。マレーシアのレストランはバライティに富んでおり、マレー料理やインド料理、中華料理とどれも本格的で、食事も生活の楽しみとなっています。また、UMS学内で日本語を勉強している学生と話す機会があり、マレーシアには日本の文化に興味のある人が多く、日本への留学希望者も多いという話を聞きました。確かにマレーシアでは日本の製品を見かけることが多く、特に化粧品や車は日本製のものが多い印象です。また、マレー人の友達がアンメルツヨコヨコを愛用しているのを見たときは驚きました。
私の参加しているProgressive English Programme(以下PEP)は受講している生徒54人中、52人が中国人、韓国人1人と日本人の私1人という構成です。クラスは2つに分かれており、私のクラスは私以外全員中国人で、休み時間には中国語が飛び交っています。PEPのLEVELは3段階に分かれており、授業内容はWriting、Reading、Grammar、Listening・Speakingで、全て英語で授業が行われるため、置いて行かれないよう常に集中して授業に参加しています。今はLEVEL1の段階で、Grammarでは動詞や否定形の使い方の授業、Listening・Speakingでは故郷や友達の紹介のプレゼン、Writingは教科書の問題をひたすら解き、Readingでは議題に沿ってクラスメイトとディスカッションをしました。来週は本を読み、内容を紹介する予定です。月曜日から水曜日までは8:30から21:00まで授業が行われ、木曜日は8:30から18:00まで授業でその後自習が21:00まで、金曜日は8:30から18:00までの授業で、帰宅してから宿題をしています。1科目につき約2時間30分ですが、途中休憩をはさむのでリフレッシュできます。最初は授業量の多さに慣れず、帰宅してから泥のように眠っていましたが、2週目に入ってからようやく宿題をする余裕が出てきました。土曜日もたまに課外授業が行われ、来週は映画館に行き映画を鑑賞し、その内容と感想をプレゼンする予定です。
このPEPの授業は本来3月4日にスタートする予定でしたが、他生徒のマレーシアへの到着が遅れ、2週間遅れての授業スタートとなりました。この2週間はUMS内にあるInternational Officeにてパスポート受け渡しなど簡単な作業の手伝いをしたり、図書館で勉強したりしていました。この授業延期を告げられた日は、当初予定だった授業スタート日で、正直とても困惑しました。しかし、この際に延期理由や授業料に変更はあるのかなど、一つ一つ自分で確認しなければ損をするのは自分であると、身をもって感じました。他にも、部屋に蚊が大量発生したり、ある日突然引っ越すよう言われたりするなど、日本では考えられないような経験もありました。しかし相手に対し、なぜそうなったのか、きちんと説明を求めてからけんか腰ではなく、自分の考えや意見を伝えようとすれば伝わることを学びました。また、マレーシアに来てから新たな友達もできました。特に、マレー人でムスリムの友達と話す機会が多く、お互いの文化や伝統などを共有しています。話をする中で、彼らがムスリムであるために受けている差別があることに衝撃を受けました。そして、いかに自分が世界の情勢を知らずにいるのかを痛感しました。
あと残り4か月、多くのことが学べるよう、有意義な時間を過ごしていきたいです。