海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)6月 植野耕史さん

掲載日:2022.07.07

海外農業研修

循環農学類(2019年度卒) 植野耕史(Yasufumi Ueno)

アメリカに来て1年が経ちました。年齢を重ねるにつれ、1年1年が短く感じるようになってきていましたが、この1年は新しい環境と刺激のある日々を過ごしたことでいつもよりは長く感じています。異なる人種や大きく年齢の離れた人と働いたり、異なる文化に触れることは、自分自身の価値観に変化を与えてくれたり、深みを加えてくれるような気がします。
一方、異国で生活するとストレスや孤独感を感じます。自分の伝えたいことが上手く伝わらなかったり、美味しい日本食を食べたくなったり、たくさんあります。
しかし、このストレスや孤独感は悪い意味だけでなく良い意味も含まれています。例えば、アメリカで過ごしているとレストランで注文するだけで非常に疲れます。どのような英語を使って注文しようか考えたり、店員とのコミュニケーションに集中したりと、とにかく頭を使って考えながら生活していかなければなりません。日本にいると何も考えず惰性に日々を過ごしてしまいがちですが、このように常に何かを考えて過ごす癖をつけることで、日々の生活や農業に関しても何かヒントを掴める気がします。研修は残り半年ですが、この機会で得るものが一生の財産になるように努力していきたいです。
先月は休日にサンノゼのMunicipal Rose Garden を目当てにドライブしてきました。この庭園には200種近い品種のバラが植栽されており、アメリカでも有名なローズガーデンの1つです。さらに市民庭園として運営されており無料で楽しむことができます。日本でこの規模の無料ガーデンはあまり見ないので、市民のガーデンへの愛と歴史を感じました。
このガーデンのバラは全体的に大輪で、鮮やかなビビットカラーを扱っている印象を受けました。この特徴がアメリカ人のバラの需要に沿ったものなのか、この庭園独自のものかは定かでは無いですが、澄んだカリフォルニアの空と一緒に見ると映えるシーンだと感じました。日本人はパステルカラーや、ダスティなものに惹かれる印象がありますが、花に日本の背景を重ねると納得するものがあります。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)6月 植野耕史さん

ローズガーデン

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)6月 植野耕史さん

帰りに寄ったGolden Gate Bridge