2022年度 食の講座Ⅰ「果実や野菜に含まれる炭水化物-甘い糖と甘くない糖-」における講演内容の質問に回答します。

掲載日:2022.07.07

2022年5月28日(土)に開催いたしました食の講座Ⅰ「果実や野菜に含まれる炭水化物-甘い糖と甘くない糖-」にて寄せられた質問について本学教員が回答いたしました。

【質問1】タマネギの品種毎のオリゴ糖分析表はありますか?
(回答)いくつかの論文で品種ごとのオリゴ糖の組成が報告されています。私達も弘前大・北大との共同研究で、「オリゴ糖の多い品種と少ない品種がありますよ」という論文を報告しています(以下のリンクから見ることができます。英語論文となりますがご了承ください)。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hortj/86/4/86_OKD-068/_article/-char/en
回答者:農食環境学群食と健康学類 准教授 上野 敬司

【質問2】食品の成分表にスクラロースと書いてあるものがあるが、スクラロースとスクロースは同じですか?
(回答)別のものです。スクロース(砂糖)の構造の一部分が別の物質に置き換わっているもので砂糖の約600倍の甘味があると言われています。
回答者:農食環境学群食と健康学類 准教授 上野 敬司

【質問3】「甘味を増やすために冷やす」冷えても冷えなくてもカロリーは一緒ですか?
(回答)果糖の量としては変わらないので一緒だと思います。
回答者:農食環境学群食と健康学類 准教授 上野 敬司

【質問4】・人工的に合成されたものは害はないのでしょうか?イヌリンとか食品のラベルでよく見かけます。
      ・人体への影響は?
(回答)一般的に健康な方が摂りすぎず普通に摂取する分には問題ないです。
回答者:農食環境学群食と健康学類 准教授 上野 敬司

【質問5】ノンカロリーとかノンシュガーの内容を知りたい
(回答)ノン〇〇や〇〇ゼロ、無〇〇は食品表示制度の栄養強調表示で、食品表示基準別表第13で定められている基準値未満である場合に表示できます。例えば、食品100g(飲料などは100ml)あたり糖類0.5 g以下だとノンシュガー、5 キロカロリー未満だとノンカロリーと表示できます。
回答者:農食環境学群食と健康学類 准教授 上野 敬司

【質問6】さつま芋について、干し芋は蒸して干すのですが干しあがるととても甘くなる仕組みを教えてください。
(回答)蒸した段階で甘くなっているかと思いますが干しあがる段階でも甘くなっていくかどうかは知りませんでした。水分が抜けることや干している時に何か起きているのかもしれないですね。
回答者:農食環境学群食と健康学類 准教授 上野 敬司

皆様のご参考になれば幸いです。今後とも本学の市民公開講座を何卒よろしくお願いいたします。