アルバータ大学オンライン留学プログラム(春季)報告書(伊藤さん)

掲載日:2022.04.18

アルバータ大学 オンライン留学プログラム 報告書

農食環境学群 食と健康学類4年 伊藤 太郎 (Taro Ito)

はじめに

語学学習というものには一度何かの講座を受講したり留学するだけで習得できる魔法のようなものは存在せず、普段の学習の積み上げが全て、というのが私の考えです。しかし、今回のオンライン留学はその魔法のような効果があったと感じました。その理由を、受講した理由、授業内容、私の変化と感想に併せて以下に記述します。
結論、受講を迷われている方は是非参加して欲しいと思います。

受講理由

英語を習得したいと思いつつ、普段の生活には不要である事から、結局後回しにしていた英語学習。私は4月からエンジニアになるため、エラー文やリファレンスなどで英語に触れる機会はたくさんあるのですが、それすらもDeepLなどの翻訳ツールに頼っているような状態でした。
そこで、強制的に英語を話さざるを得ない環境に身を置くことで、自分に火をつけることにしました。この判断は今でも正しかったと思います。
また、オンラインで気軽に受講できるというのもありがたかったです。留学の手間や経済的な面を考慮すると、オンラインでなければ受講していなかったでしょう。

授業内容

スケジュールは毎朝10:00〜11:30までの1時間半を二週間で計10回行いました。
内容としては日本とカナダの文化の違い(食や慣習、雑談の話題など)やサスティナブルなどのトピックが毎回あり、それに関連する議題で3~4人のグループでディスカッションしたり、2~3分程度のプレゼンをすることもありました。先生の話を聞くこともありましたが、生徒側に関する問いが多く、一方的に話を聞く時間は少なかったと思います。
ちなみに、SECというオプションのような授業(クラブ)にも参加できるのですが、今回は開催時間が真夜中だったため参加は諦めました。

授業に関して思ったこと

楽しかったです。常に自分も何かしらのアクションをとっているので、1時間半もあっという間でした。授業が進むにつれカナダに段々詳しくなるのですが、知れば知るほどにカナダという国に魅力を感じてきます。私は今すごくカナダに行きたいです。
また、ディスカッションが自分にとっていい刺激になりました。詳しくは後述しますが、強制的に英語をしゃべることで、自分の弱点が浮き彫りになりました。
課題も面白く、量もちょうど良かった印象です。リスニングクイズやリフレクション(授業の振り返り)、次の授業のための準備、たまにプレゼンといった内容で、アウトプットもインプットもできます。ある程度の時間は確保した方がいいかもしれません。

自分の成長と気付いた弱点

今回の留学で以下の点に気付きました。

  1. 文法を知っていないと頭の中で英語を組み立てられない
  2. 単語は意外と覚えている
  3. 発音は完璧でなくても聞き取ってくれる
  4. リスニング力がまるでない
  5. 長文はやる気があれば読める

私は文法の学習を疎かにしていたこともあり、いざ自分が考えを述べようとすると、どのように伝えればいいか分からず詰まってしまうことが多々ありました。単語の羅列でどうにかできないこともないのですが、それも限界があり、インプットの量が足りないことがよく分かりました。
次に4のリスニングです。これに関してはネイティブの発音の仕組みを知らず、リスニングの訓練も全く足りてないことが思い知らされました。
個人的に、リスニングとスピーキングこそ私が欲しいスキルなので、悔しい思いをしたのと同時に、これらの弱点に身をもって気付けたことが、留学で得られた何よりの財産だと思います。
また、自分の英語はネイティブに通じるということも分かったので、話すことに抵抗や恥が無くなったのも大きいです。

最後に

悔しい思いをした経験も含めて、本当に有意義な2週間でした。受講してなければ得られなかったであろう気付きは、私の今後の英語学習に大いに役立つでしょう。
受講したいけど英語力に自信がないという方でも、是非受講をお勧めしたいです。
それでも不安というなら、英検3級くらいの基礎力をつけてから受講すると、より留学の恩恵を得られるかと思います。
最後に、このような学びの場を提供して下さったアルバータ協会の皆様、国際交流課の皆様、並びに教職員の皆様には深くお礼申し上げます。