海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)2月 植野耕史さん

掲載日:2022.03.11

海外農業研修

循環農学類(2019年度卒) 植野耕史(Yasufumi Ueno)

農場実習が始まり、半年が経過しました。仕事にも慣れ、流通業務においては一人で任される機会も増えつつあり、責任感と共に充実感も感じています。しかし、コミュニケーションを取らなくても仕事ができる状態になってしまったことで細かなミスをしてしまうこともありました。今こそコミュニケーションをしっかりと取り、仕事で得た気づきや課題を共有しなければならないと感じました。

最近の休日はメキシコ料理を食べに出かけることが多く、新たな好物を求め食べ歩いています。また、行動範囲も徐々に広がっており、少し遠くにある日本食スーパーにも足を運んでいます。アメリカでは食べられないと思っていた納豆やせんべいを食べることができ、嬉しさと寂しさを同時に感じています。

カリフォルニアの2月は日本の2月とは思えないほど暖かく、過ごしやすい気候です。私の研修先がスプラウト類の植物工場であることもあり、季節によって作業が変わることも特にありません。スプラウトの生産は通常の野菜や花と異なり、光合成をさせずに植物を大きく、太く成長させなければならないため、非常に難しい作業だと感じています。良い品質を保つためには温度や湿度をこまめにチェックし、与える水分量やガスの量を過去のデータを元に決定しています。

植物工場などのIoTやICTを活用したスマート農業は、自然災害が多い昨今の日本における安定的な生産物の供給を実現するために重要な技術だと思います。私は大学時代、温度や湿度、二酸化炭素量を管理した太陽光型の制御温室を見学しました。様々な技術により安定した農業生産がおこなわれており大変感動した一方で、導入の際のランニングコストが非常に高く驚きました。また、光合成の多くを自然光に依存しているため、日本という国が雨の多い気候であるということを考慮すると、果たして有効な設備であるかということに疑問を持ちました。

一方で完全人工光型の制御温室は気候の課題をクリアすることができ、日本農業にとっては有益な技術だと思います、しかし、それらの多くではリーフレタス等の葉物野菜のみが生産されているようです。現在も世界的に研究され、導入されつつありますが、LED等の技術がさらに発展し、葉物以外の野菜や花が完全人工光の環境下で多く生産されるようになれば日本農業は大きく変化することができると感じました。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)2月 植野耕史さん

メキシコ料理