2021年度 野生動物講座を開催しました

掲載日:2021.11.02

2021年度 野生動物講座を開催しました

2021年10月30日(土) 10時より江別市民会館にて野生動物講座を開催し、17名に受講していただきました。講師は農食環境学群 環境共生学類 立木准教授で「野生動物管理における人間事象(Human Dimension of Wildlife management)」をテーマに講義しました。

2021年度 野生動物講座を開催しました
2021年度 野生動物講座を開催しました

立木准教授はまず初めに自己紹介をしたのち、「人間事象」という言葉の意味について説明しました。立木准教授は説明のなかで以前勤められていた職場や島根県美郷町での経験なども踏まえ、野生動物との軋轢や問題は多くの場合人間事象によって引き起こされていると解説しました。

次に野生動物に対する考え方の差について、自然環境や自然資源をめぐる歴史的背景や「保全」と「保護」の価値観の違いを解説し、近年市街地にクマが進出した際の対応と周囲の反応を例に挙げながら今後両者が歩み寄るにはどのようなことが重要なのかお話ししました。

その後、立木准教授が担当する生物多様性保全研究室が行った稚内市・浜中町での調査結果をもとに、市街地に出てきたシカがどのような時間を過ごしているのか、なぜ出てきたのか、地域住民はどのように考えているのかなど、ユーモアを交えて受講者へ紹介しました。講座の最後に立木准教授は「野生動物に関する課題は地域住民の意思に委ねられている。本学卒業生には野生動物や地域の生物多様性と人が共存できる世界に少しでも寄与してもらいたいと考えている。」とお話しされ講座は終了いたしました。

次回は12月4日(土)に気象学講座を実施いたします。ご参加を希望される方は下記リンク、もしくは電話・FAX等でお申し込みください。

気象学講座申込ページ:https://exc.rakuno.ac.jp/archives/5529.html

 

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