アルバータ大学留学を終えて

酪農学研究科　酪農学専攻
修士1年　片岡　妃奈

2021年3月1日～2021年3月12日（月～金/10：00～11：30）の日程で行われたアルバータ大学オンライン留学プログラムを終え、その報告を記します。

目的

今回のオンライン留学プログラムに参加した理由はコロナ渦での海外への留学が難しい中でも異文化に触れることができ語学スキルを向上させる機会になると思い参加しました。また、将来仕事をしていくうえでオンラインを用いたコミュニケーションが必要になることも考え、それに対する備えとして経験を積む良い機会にもなると思いました。オンライン留学を通じて聞き取りや会話などの語学力の向上を目指しました。

授業

授業は平日（月～金）am10:00～am11:30にZoomを使用して行われました。最初の授業はクラスメイトと自己紹介を行い、クラスメイトは神奈川や岐阜、東京といった様々な大学の様々な分野を専攻した人がいると知りました。はじめは、クラスメイト全員が緊張や不安、不慣れから担当教員の声掛けにもうまく応えられず表情も暗くぎこちないコミュニケーションでした。先生は生徒に対して分からないことはないか質問をしやすいようによく声掛けをしてくれ、時にはフレーズを変え理解しやすいように説明をしてくれました。授業ではアルバータ大学の様々な国籍の学生と出身国の文化についての話し合いや、SDGsを課題としたプレゼンテーション、2クラス合同でいつもの先生とは違う教員による授業、動画を視聴しその後のクイズを解くなど日によって内容が変わっていましたが、毎日必ず2～4名程度で10分間のグループディスカッションは行われていました。初めのころ、グループディスカッションは自分が伝えたいことがうまく言葉が出てこないため、会話が続けられなかったのですが、回数を重ねるごとに次第に会話が弾み10分間があっという間に過ぎるようになりました。

また、伝えたい単語が出てこなくても簡単な言葉で言い換え説明することで最初のころよりもさらに会話の内容を深めることができたと感じました。日本の文化とカナダの文化で異なることに対する意見や、共感できること、日本の中でも住む地域によって文化が異なることがクラスメイトと話をすることで分かりました。

ホームワーク

毎日宿題はありました。内容は次の日の授業やカナダの文化に関する動画を視聴後質問に答えることと、与えられた課題について自分の意見や感想を5～6行ほどの文章を作成することや、自分のスピーチをビデオで撮影し提出するものもありました。宿題で作成した文章はクラスメイトに共有されお互いの意見や考え方、構成の仕方を知ることができ勉強になりました。提出した宿題は先生により添削され、良かった点や改善点を教えてくれました。添削が早かったので次の宿題を取り掛かる前に反省点を復習できたので、同じ間違いをしないように注意することができました。スピーチの宿題では文章を書くことに加え、視線や身振り手振りといった動き、発音など聞き取りやすく伝える工夫が必要で撮影前に何度も練習が必要でした。この宿題は落ち着いて文章を組み立て、あいまいな単語の発音を再確認することもできたので「正確に話す力」を伸ばしてくれディスカッションでも伝えたいことが言えるようになりました。

感想

はじめのころはクラスの雰囲気もわからずどのように対応するべきか考えてしまい、積極的に授業に参加することがとても難しかったです。また、先生やクラスメイトとコミュニケーションをとる際に自分はどれほど語彙力がなく外国語に対して不慣れか痛感しました。授業では日本語を使えない状況で自分が知っている簡単な単語を工夫してどうすれば伝えられるかが課題でした。また、文法も焦りがありうまく組み立てて話せませんでしたが、何度も会話をすると次第に落ち着いて頭の中で整理して話すことができるようになったのを実感しました。まだまだ、会話は不慣れで言葉が詰まってしまうこともありますが、英語を用いて自分の意見を伝えたり、会話ができるようになると相手とのコミュニケーションが楽しくさらに詳しく伝えられるように言葉を覚えたいと意欲がわきました。

最後に

先生は話す、聞く、読むといった基礎的なスキルを向上させれば、コミュニケーションがスムーズにでき相手を理解することができるが、そのためにはword count（語彙力）を増やす必要があると教えてくれました。これは語学を学ぶうえでもっとも重要なことだと思うので、本や音楽、SNSをつかって日常のなかでも英語に触れる機会をつくり、次のレベルアップを目指していきたいと思いました。

オンライン留学を通して支えてくれ、楽しく無事に終了できたのは担当教員のAndrew先生、クラスメイトのおかげです。心から感謝しております。

※受講当時の学年で掲載しています