2020年度「野生動物学講座」を開催しました
掲載日:2020.12.14
2020年12月13日(日)9時より江別市民会館37号室にて、2020年度「野生動物学講座」を開催し、34名が受講されました。
本講座は、2講義で構成されており「2020年のクマ動向―札幌圏のヒグマを中心に―」と題して本学農食環境学群 環境共生学類 佐藤教授、「どうなってるの?野幌のエゾシカ」と題して本学農食環境学群 環境共生学類 伊吾田准教授が講演を行いました。
佐藤教授の講座では、初めに今年のクマは比較的落ち着いていたと説明があったのち、昨年話題となった「アーバンベア」特に札幌市南区で確認されたクマや江別市にて確認されたクマについて振り返りを行いました。
その後は今後クマと共生していくためには我々がよりクマについての理解を深める必要があるとして、クマの1年の過ごし方やクマのもつ習性、クマが食べるものなどを無人カメラなどで撮影された野生のクマの動画などを用いて受講者へ解説いたしました。
最後にはクマを市街地に出さない管理方法としてクマの誘因を防ぐことや電気柵の設置などについて具体例も踏まえながら説明し、終了しました。
伊吾田准教授の講座では初めにシカの基本的な生態について説明したのち、エゾシカの大きさや個体数など、調査結果を踏まえながら解説いたしました。
その後はエゾシカが増えることによって引き起こされる、生態系の破壊や農林被害、交通事故などについて被害内容や被害額、地域ごとの食害件数など多くのデータをもとに受講者に向けて説明いたしました。
講座の最後には実際に伊吾田准教授が実施したライトセンサス調査や無人カメラの設置調査、電波追跡について、調査中の様子を撮影した動画や設置したカメラで撮影された写真などを用いて説明し、これらの調査を踏まえて今後もエゾシカの管理が必要とお話しされ、終了しました。
今回の講座内容へ寄せられた質問については後日こちらのHPで回答いたします。
本講座では新型コロナウイルスの感染拡大防止対策を徹底して行いました。本学の対策にご理解とご協力を賜り誠にありがとうございました。今後実施予定の市民公開講座についても新型コロナウイルスの感染拡大防止対策を行いますので、ご受講をお考えの皆様におかれましてはご理解、ご協力くださいますようお願いいたします。