フィンドレー大学ベケット奨学金報告書:2月

掲載日:2020.03.16

獣医学類2年 砂﨑香恋

2月に入ると後期の授業にも慣れてきて、新しくできた友達やクラスメートとより深く交流できる機会が増えました。はじめはどこから手をつければ良いのかわからずに悩んでいたことも、工夫を凝らしてどうにか乗り越えられるようになってきました。授業の内容は徐々に難しくなってきており課題は増えるばかりですが、忙しさの中にも楽しいことを見出して残り数ヶ月となった留学生活を有意義に過ごしています。今月は主にイベントの内容や授業について紹介します。

まずは2月2日に開催された大学内での一大イベントについて紹介します。フィンドレー大学では月に一度、大学内にあるマッザ・ミュージアム(Mazza Museum)という施設で子どもたちに向けたイベントが開かれます。3歳くらいの幼い子どもたちから小学校低学年の子どもたちが対象です。ファンデー・サンデー(Funday Sunday)というイベントの名の通り、日曜日に行われます。毎月イベントが行われていること自体は知っていましたが、私は今月になって初めてこのイベントに参加しました。ファンデー・サンデーでは幾つかのクラブや学生の間で組んだチームがそれぞれのブースでその月のテーマに沿った内容で出し物をします。他にも特別なゲストによる子どもたちとその家族に向けた講演会や本の読み聞かせなど、盛りだくさんの企画があります。2月のテーマは“Wild Safari”でした。建物全体にアフリカの野生動物やサファリをモチーフにした飾り付けがされていて、まるで実際にサファリを体験しているように錯覚するほど別世界が広がっていました。私はFASAというアフリカの文化を尊重し広めていく活動をしているクラブの一員として、メンバーの人達と一緒にブースで出し物をしました。2時間半の間ひっきりなしに訪れる子どもたちにアフリカの色鮮やかな生地を使ったブレスレットの作り方を教えました。想像以上に多くの人が訪れ、私たちのブースは常に賑わっていました。小さい子どもたちは皆集中して作業に取り掛かっていて、その様子を後ろから穏やかに見守る保護者も皆楽しんでいるようでした。出来上がったブレスレットをはめて周りの人に嬉しそうに見せびらかす子どもたちの可愛らしい様子は非常に微笑ましかったです。簡単にできるクラフトだとわかったので、帰国したときに機会があれば周囲の子どもたちと一緒に作ってみたいと思います。

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ブレスレットの作り方を教えている様子

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友達のンコリ(左)、ハウスメートのマチルダ(左から2人目)、渡邊さん(右)と一緒に記念撮影

今月のクラブ活動では、FASAのミーティングに久しぶりに参加しました。ファンデー・サンデーのように、FASAのメンバーと一緒にイベントに参加する機会はありましたがミーティングは授業と重なってしまうことが度々あり参加できない日が続いていました。この日はたまたま授業と被っていなかったので久しぶりに顔を出すと皆嬉しそうでした。新しくクラブに参加した人が増えていて、多くの人と交流することができました。ミーティングではアフリカの歴史、地理、言語、伝統衣装、食べ物など幅広いジャンルでアフリカの文化に関するクイズ大会がありました。私はほぼ間違うことなくクイズを一位で終えることができました。バレンタインデーの前日だったので可愛らしいハート型の付いた商品をもらいました。周りの友達からも褒められたのでとても嬉しかったです。

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ミーティングでトルコのお菓子を食べました

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楽しいミーティングでした

2月14日のバレンタインデーには12月の報告書でも紹介したご近所のボブさんの家でバレンタインクッキーのデコレーションをしました。家の中も外も可愛らしい装飾が施されていました。前日の13日には雪が少し多めに降ったので今年はボブさんが急遽大きな雪だるまを作って飾ることにしたのだそうです。当日家に向かうと、入口付近で雪だるまが待ち受けていました。ボブさんの家には私を含めた数名の日本人留学生の他にブラジルやサウジアラビア出身の友達がいました。みんなでピザを食べたり、お話をしたり、メインイベントであるクッキーのデコレーションをして楽しい時間を過ごすことができました。各行事を全力で楽しみ、周りの人たちも巻き込んで素敵な時間を分け合ってくださるボブさんとジャンさんに感謝の気持ちでいっぱいです。

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クッキーをデコレーションしました

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ライトが灯ったお家

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大きな雪だるまと一緒に写真を撮りました

帰り際にボブさんとジャンさんから自分たちでデコレーションしたクッキーを詰めた袋の他に、可愛らしい小さなぬいぐるみをプレゼントとして頂きました。一人一人異なる動物のぬいぐるみで、私はアオカケス(Blue Jay)という青い鳥のぬいぐるみを頂きました。ボブさんたちのお庭でもたまに見かける鳥なのだと聞きましたが、私は今までに一度もその鳥を見たことがありませんでした。ぬいぐるみを受け取った際に、サウジアラビアの友達に「青」をアラビア語で何というのか聞くと、「アズラック(Azraq)」だと教えてもらいました。すると、英語でも鮮やかな青を表す言葉として「Azure」という似た響きの言葉があるのだとボブさんに教えてもらいました。英単語の多くは様々な国の言葉から由来しているとのことで、他の単語でも共通部分を見つけることができて興味深かったです。フランス語の授業でも以前先生が同じような話をしていたことを思い出しました。毎日新しく学ぶことがあり、面白い発見が更に学びたいという気持ちを刺激してくれます。

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アオカケスのぬいぐるみ
この日を記念にアズラックと名付けました

2月14日からちょうど一週間後の2月21日には前期も参加したGenki Kidsという、幼稚園生に日本の文化を紹介する活動にボランティアとして参加しました。この日は低学年の子どもたちにだるまさんが転んだやフルーツバスケットなどの遊びを教えました。皆とても喜んでアクティビティに参加してくれたのでよかったです。フルーツバスケットでは、いちご、ぶどう、りんごなどの果物の名前を日本語で教え、その他にも赤、青、黄色などの色の名前も教えました。低学年の子どもたちは飲み込みが早く、一緒に楽しく日本語で遊ぶことができました。ゲームをしている最中に突如一人の女の子が駆け寄ってきて興味深いことを教えてくれました。その女の子は青色が一番好きな色で、様々な国の言葉で「青」と言えるのだと得意げに話してくれました。そして、「スペイン語ではアズール(Azul)って言うのよ」と嬉しそうに教えてくれました。偶然にしろ、このちょっとした出来事に私はとても感動しました。一週間前にボブさんの家で話した内容を思い出して、やはり言語には共通部分がたくさんあるのだと改めて気付かされました。

次に、授業や試験について紹介します。フランス語の授業では先月と変わらずゆったりとフランス語での会話を楽しんだり、フランスの文化について話し合いました。クラスメートとも打ち解けてきて、和気あいあいとした雰囲気の中授業が進められています。新たに知るフランスの文化の一面に皆で驚いたり、興味深い内容に意見を交換し合ったりと楽しく知識を共有しながら学びを深めています。

馬のハンドリングの授業では、毎回新しい学びを得ることができるので非常に楽しいです。クラスメートにも恵まれており、わからないことがあるといつも助けてもらっています。ある時授業でよく理解できなかったことがあり、先生や学生アシスタントに尋ねていたところ馬に詳しいレズリーとテリーサという二人のクラスメートが授業後に残って詳しく教えてあげるといって声をかけてくれました。二人は建物内にいる200頭近くの馬のうち、私にわかりやすく教えてくれるために特徴的な見た目をした馬を20頭程を探してくれました。そして一頭一頭を私が納得するまで詳しく解説してくれました。また、私が慣れてくると二人で交互にクイズを出題してくれたのでその場で間違いを訂正してもらうことができ、きちんとした理解を得ることができました。後日試験がありましたが、この二人のおかげで自信を持って解くことができました。

中間試験の前にもレズリーとテリーサ、そして前期の授業で一緒に牛、豚、羊、山羊などの動物のハンドリングの授業を受けていたクリステンという友だちと一緒に集まって勉強会をしました。馬について詳しい三人にわからないことを尋ねると、この時も私が理解できるまで三人が丁寧に解説をしてくれました。頭部や脚の白いマーキング、そして馬の品種の見分け方、馬の歴史や使用用途などを一緒に復習しました。三人のおかげで中間試験でも自信を持って問題を解くことができました。素敵な友達に出会えたことにとても感謝しています。

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一頭一頭見て回りました

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馬学科の学生が練習している様子を
授業後に覗くこともあります

繁殖学や予防獣医学の授業でも中間試験がありました。繁殖学はスライドと授業中にとったメモを参考にして勉強してから挑みました。手応えがあったので嬉しかったです。しかし、予防獣医学は授業の内容を必死にメモしたものをよく見直したにも関わらず、殆ど手応えがなく、結果もひどい有様でした。一度目の試験でも悪い出来だったので取り返そうと頑張りましたが、努力が足りなかったようです。次こそはアプローチの仕方を変えて頑張りたいと思います。

英語の授業では試験の代わりにプレゼンテーションの課題がありました。先生が決めたメンバーでグループとなってプレゼンテーションをすることになりましたが、私はグループワークが苦手なのではじめとても不安でした。何をすれば良いのかわからず、手助けもなかなかできませんでしたが、一緒に作業をするうちに自分自身がやるべきことがわかってきて、少しでもサポートができたのでよかったです。最終的に発表するときには上手くグループの人と協力して良い結果を出すことができたと思います。私は緊張して上手く話せないときもありましたが、グループの人が見守ってくれて、クラスメートも静かに聞いてくれたので無事に終えることができました。

毎週小テストや小論文の提出があり、忙しない日々を過ごしていますが周りのサポートによって大きく躓くことなく物事を着実にこなせているのだと感じます。時に挫けそうな気持ちになることもありますが、今の経験が将来に繋がると信じて今後も気合いを入れていきたいと思います。3月には中間試験があるのでしっかりと対策をしていきたいと思います。