2019年度酪農学園大学公開講座を福岡県で開催いたしました
掲載日:2019.12.20
2019年12月14日(土)にアクロス福岡にて酪農学園大学公開講座を開催し、関係者含め49名の方に受講していただきました。
酪農学園大学公開講座は2005年度に開催した消費者向けの講座をきっかけに毎年開催し、先の東日本大震災を機に、2012年度からは「いのち」と「酪農学園大学らしさ」や「酪農学園大学にできること」を基本テーマに据え開催してきたところです。今回は「今、野生動物との関係を見直す」をテーマに開催し、これから野生動物とどのように付き合っていけば良いのかを2人の講師よりお話していただきました。
講座が始まる前には本学の竹花学長より開会挨拶をいただき、酪農学園大学公開講座の開催意義、今回福岡にて開催することとした経緯、野生動物との関係、またAIと環境についてなど多岐にわたる内容についてお話してくださいました。
講演1は本学農食環境学群環境共生学類の立木准教授より「地域社会と野生動物の共存を目指して」を題目にご講演いただきました。近年の野生動物による農林水産業や社会生活への影響は日本のみでみられる現象ではなく、世界各国で発生しており、こういった問題は「地域社会と野生動物の境界線で発生する問題」と考えられます。今回の講演では世界各地の事例を紹介・解説し、どうすれば地域社会と野生動物が共存していけるかをお話されました。
講演2は本学農食環境学群環境共生学類の伊藤助教より「クマ類の研究と管理~人材育成への取り組み~」を題目にご講演いただきました。日本に生息するクマ類はヒグマ・ツキノワグマの2種で、両種は全国的に生息域が拡大しており、人との軋轢が問題となっております。今回の講演では、絶滅した九州のツキノワグマの話題や各地域で取り組まれてきたクマ類への研究と管理、そして大学による人材育成の重要性についてお話していただきました。
2人の講演が終了した後、受講生の方々の中にはそれぞれ気になったことやわからないことなどをそれぞれの講師に質問をして知識を深められている方もいらっしゃいました。
今回、酪農学園大学公開講座を福岡県にて開催するにあたり、ご受講いただきました皆様、ご後援いただきました自治体の皆様、周知にご協力いただきました団体の皆様へ深く御礼申し上げます。
次年度の酪農学園大学公開講座も何卒よろしくお願いいたします。