タイ・カセサート大学単位互換プログラム報告書(10月分)

掲載日:2019.11.08

獣医学群獣医学類5年 梶谷 真央

私は2019年9月28日から獣医学部の交換留学プログラムにてタイにあるカセサート大学(KU)へ留学させていただいております。現在タイに来て1カ月がたちました。今回はタイでの(1)学校生活 (2)食べ物 (3)健康管理 についてお話させていただきます。

(1) 学校生活について
はじめの2週間はVPH (Veterinary Public Health)という公衆衛生の授業をカンペンセンキャンパス(Kamphaeng Sean (KPS))で受けました。内容は疫学の授業で習ったサンプリング方法やデータの分析を座学で学び、実践してみるというものでした。また、タイの空港に行き検疫の現場を見学したり、公衆衛生分野の研究内容を教授や大学院生にプレゼンしていただいたりと、とても充実した内容でした。

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VPHの休憩時間の写真です。
基本的にPCを使って授業を受けました。

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検疫探知犬の犬舎の様子です。
空港で働く獣医さんから空港での検疫システムを
詳しく聞けてとても良い経験になりました。

(2) 食べ物について
タイに行くことが決まってまず始めに気にかけたのが食べ物でした。私は3年前に手術にて胆のうを取っているので脂っこいものを食べるとおなかを下します。薬を多めに持ち食事への不安を抱えたままタイに行きました。しかし実際に現地で食事をしてみるとヘルシーで食べやすいものがたくさんありました。KPS にいる時は、寮にキッチンがなかったので基本はキャンパス内にあるセブンイレブンで食事を済ませました。タイ人は甘いものがとても好きでよくジュース屋さんやアイスクリーム屋さんがあり、KPSにも多くあります。私はジュースがとても好きなのでランチ後に買いに行くのがとても楽しみでした。

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学校のカフェテリアのごはんです。
とてもおいしく、メニューの種類も豊富です。

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バタフライピーを使ったドリンクです。
色合いがとてもきれいだけでなく、
効能もたくさんあり身体に優しく、
病院でも使われていました。

(3) 健康管理について
食べ物はとてもおいしいのですが、タイに着いてから2週間は野菜や果物、魚介系の食べ物は食べないようにしました。衛生管理も日本とは全く違うので、食事をとるときは必ず手を洗うこと、除菌シートでシルバーを拭く等、気を付けていました。とても気を付けて生活していたのですが、タイに来て10日経った頃、学校のカフェテリアでランチを食べた2時間後に突然気分が悪くなり、嘔吐しました。幸いに学校のトイレで嘔吐したので先生方や友達に助けてもらい早急に病院に連れて行ってもらいました。病院についても6時間は嘔吐、下痢、熱が続きました。病名は食中毒でした。私はその日から3日間ICUにて入院しました。(状態は2日目には回復したのですが、ICUには24時間看護師さんがいるということで万が一のため3日間入れてくれました。) 病院では看護師さんには英語はあまり伝わらなかったですが、みなさんとても親切で安心して過ごすことができました。

食中毒の原因についてなのですが、未だに明らかでありません。食生活には気を付けていたので火を通したもの以外口にしていません。一番可能性があるものはお昼食べたものですが、学食のもので私以外食中毒を呈した人がいなかったので…何とも言えません。食中毒になってしまい、これからタイで生活していけるのか、食事をとれるのか、とても不安で自信がなくなっていましたが、残り2カ月超タイで生活するしかないのですから考えるのをやめました。今ではタイ料理も怖がらずおいしく食べることができております。むしろ食中毒をのりきり入院生活を問題なく乗り切れた自分に自信がつきました。あの時助けていただいた先生方、友達、病院の方々にとても感謝しています。

タイ・カセサート大学単位互換プログラム報告書(10月分)

ICUのベッドから撮った写真です。微妙な写真ですみません。
病院の雰囲気や装置は日本とあまり変わらないと思いました。
看護師さんがとても優しく、髪を結ってくれたりタイ語を教えてくれたり、
とても過ごしやすかったです。