トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム(ニュージーランド)活動報告 9月

掲載日:2019.10.02

獣医学研究科4年 石川友駿

こんにちは。

ニュージーランドに留学中の石川です。

私の留学はもう終わろうとしています。
私の留学はニュージーランドで働くことであるので、毎回新しい話題があるわけではありません。

今回は留学はすべきなのかという話を書こうと思います。
まずなぜ私が留学を決めたのかというと、自分自身を試したかったからに他なりません。そして将来何処か海外でも働けるようにするために英語圏で働いてみたいという思いが、今回の留学に繋がりました。
たまに留学をしただけで、他の人よりも頑張っているような気になってしまう人とか、逆に留学をした人に対して偉そうに感じてしまう人もいますが、留学で人生が変わるわけではありません。

私は獣医の麻酔学に興味があり、麻酔科の大学院生ですが日本でも同じことは勉強できますし、海外のほうが学術的に進んでいるかというと必ずしもそうではありません。また、留学をすれば外国人の友だちができて、留学をすれば他の人と違った特別なアイデンティティが確立されて、留学をすれば将来の仕事の給料があがるということはありません。もしお金も時間も沢山ある人であれば、何度も留学に行けるのでとりあえず興味があれば行くことが良いと思います。何回でもチャレンジして何回でも失敗しながら改善していけばいいと思います。そうでなければ、時間もお金も留学はとても消費しますので、私は留学に行きたい人だけが行けばいいと思っています。

ただ、もしお金も時間もそれほどないけれども海外とのコネクションが欲しいとか、海外で働きたいとかそういうことなのであればしっかりと目標を持っていくことをオススメします。目標はあるけど、お金がないという人もいるかと思います。目標があって本気でそれがしたいことなのであれば、ぜひトビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムに応募してください。トビタテは返済の必要のない奨学金でしっかりとした額のお金をもらうことができます。トビタテに受かった全員が目標がしっかりある人ではないですが、目標がしっかりある人はどんな目標であったとしても、トビタテに受かることができると思います。
また、その奨学金を貰っている責任感がある方がモチベーションを保ちやすいと思います。さらに言えば、お金の余裕が全くなくなると人間はチャレンジ精神が失われるように思います。その意味でも返済不要の奨学金はとてもいいと思います。チャレンジを続けるのは大変ですが、応援してくれる人たちもいるのでぜひチャレンジしてください。
また、トビタテに受かるための書類等のプロセスもいい経験になると思います。恥ずかしながら、私は書類審査や面接を社会人になったあともやったことがありませんでした。そのため書類で自分の経験から得たことや、自分の性格に関して書いたことがなかったのですが今回のトビタテの応募を通じていろいろと勉強になりました。自分がどういう人間だったか振り返るいいきっかけにもなったので、もし興味があればぜひ受けてみてください。また大学院生でも応募できますし、受かりますので年齢関係なく応募することをオススメします。他の大学の大学院生で受かっている人にもそこそこ会いましたので、気兼ねなく受けてみると良いと思います。

ここで病院内の紹介を少しだけしたいと思います。
入院室は大型犬用、小型犬用、猫用の犬舎に別れています。
患者は手術する前や、普通の治療の場合はこれらの部屋にいます。

ただ重症例や手術後の管理が必要な患者はICUに行きます。ICUには常にICUのスタッフがいて、患者を常にモニタリングしています。

トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム(ニュージーランド)活動報告 9月

大きい犬の入院室

トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム(ニュージーランド)活動報告 9月

小さい犬の入院室

私は麻酔科にいるので、麻酔科の部屋に通常はいます。麻酔導入室にあるケージに患者を連れてきて、鎮静薬を入れ、カテーテルを取り、患者を導入薬を使って寝かせます。

トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム(ニュージーランド)活動報告 9月

鎮静のかかった子犬
子犬はいつでも可愛いです

トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム(ニュージーランド)活動報告 9月

麻酔導入室

それから手術の場合は手術室に、CT等を取る場合はそれぞれの部屋に移動します。手術が終わったあとは覚醒は麻酔導入室で行い、必要があればICUに患者を移動させ、ICUスタッフに状況を伝えて、麻酔科の仕事は終わりとなります。

トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム(ニュージーランド)活動報告 9月

OPE室

トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム(ニュージーランド)活動報告 9月

CT室

以上が麻酔科の流れになります。麻酔科は飼い主様と関わることの無い少し特殊な環境ですが、獣医師との間を取り持つ大事な仕事です。

やっと春が来始めたニュージーランドでもう少し過ごします。

トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム(ニュージーランド)活動報告 9月

ニュージーランドにも春が近づいています

トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム(ニュージーランド)活動報告 9月

少し前の麻酔科の食事会。
看護師のMarcusと。