海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)9月

掲載日:2019.09.27

 環境共生学類 中籔大和

お疲れ様です、環境共生学類4年の中籔です。

UC DAVISでの農業に関する専門学習も終了しました。明日からの最終旅行が残っているので帰国は10月ですが、最後までアメリカでの農業プログラムを全うする事ができました。アメリカにいた時は辛い事も多く、自分自身もこの研修を最後まで続ける事ができないかもしれないと思っていたので最後まで続けることができて周りの人々や、私を受け入れてくれた方々に本当に感謝しています。酪農学園の方々も本当にありがとうございました。この19ヶ月間が色々なことがありましたが、今になって思えばまるで夢だったようです。

去年の3月にワシントン州のBBCCに到着したのがついこの間のように感じます。初めてアメリカに着いたときは感動よりも、この国で19ヶ月もやっていけるのかと不安で新しい環境に順応できず体調を崩して病院に行ったのを覚えています。英語の授業にもあまりついていけない中で、配属先の中でも厳しい事で有名な農場に配属が決まり、配属日までずっと不安でした。いざ配属されてみると自分が想像していた以上に過酷な労働環境で、スペイン語しか分からないメキシコ人労働者とコミュニケーションも取れず、かなり精神的にも肉体的にも疲労が溜まり、毎日体調を崩しながら仕事をしていたのを覚えています。そんな生活をしていたため配属されて1ヶ月で7キロ体重が減りました。しかし、メキシコ人労働者の中にも日本人の僕にスペイン語を教えてくれるなど面倒を見てくれる方がいて何度も助けてもらいました。その後は色々とあり、仕事にも少しずつ慣れてきていたのですが、繁忙期が過ぎた10月の時点で農場の移動を行い、ネブラスカ州の養豚場に移動しました。

やはり始めはなれない匂いや労働環境に不安を感じたのですが、他の国から来ている僕と似た境遇の研修生達や、農場のマネージャーと生活する中で養豚業の楽しみを知り、養豚家として仕事ができるようになっていきました。最初の農場と比べて労働者の身体のこともしっかり考えられていた為体調を崩す事もあまりなく、体重も少しずつ戻す事ができました。今まで知らなかった事も沢山知る事ができましたし、本来の目的であった英語も少しですが身につけることができました。そして、養豚業について感心を深く持ち始めた頃には研修期間が終わってしまいました。

そして、UC DAVISに移動して専門学習が始まりました。初めてのホームステイでしたが、とてもやさしく良いホストマザーに恵まれた事もあり、あっという間に2ヶ月が過ぎてしまいました。DAVISでの記憶は余りにもあっという間すぎて正直なにをしていたか思い出せない事もありますが、アメリカの州立大学で自分の関心のでてきた養豚業を良いタイミングで専門的に学べたと思っています。そして今日、ついにDAVISも終わってしまいました。

この19ヶ月は間違いなく自分にとって一生忘れられない経験になりましたし、他の自分と同じ世代の方と比べても絶対に負けないと思える、すごい経験でした。今後日本に帰って自分の後輩達にもこの経験を少しでも伝えたいと思っているので、もし何か気になる事があったら気軽に相談してください。

少し長くなってしまいましたが、日本とアメリカ、両国から僕を支えてくれた方々には心から感謝しています。長い間ありがとうございました。今後は自分の成長した姿を見てもらえるように頑張ります。

*19ヶ月間の私の滞米研修の内容を報告書としてまとめました。少し長いですが、よかったらそちらも読んでもらえるとありがたいです。⇒こちらの報告書については、別の記事として掲載します。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)9月

UC DAVISにて