フィンドレー大学ベケット奨学生報告書:8月

掲載日:2019.09.02

獣医学類2年 砂﨑香恋

酪農学園大学獣医学類2年の砂﨑香恋です。私は8月13日からおよそ9ヶ月間、アメリカ合衆国オハイオ州フィンドレーに位置するフィンドレー大学で基礎獣医学及び馬学を学びます。産業動物の扱い方を学ぶとともに、様々なイベントに積極的に参加して現地の学生と楽しく交流していきたいと思います。また、人前に出ると緊張してしまう、人に物事をうまく説明できないなど苦手にしている事がたくさんあるのでそれらを克服できるよう努力していきたいです。

フィンドレー大学ベケット奨学生報告書:8月

このフィンドレー大学のシャツと水筒がお気に入りです

さて、8月の報告書では入学式のことや履修した授業、そして参加したイベントについて紹介したいと思います。

入学式は私がアメリカに到着した日の3日後である8月16日に行われました。吹奏楽部の演奏と合唱部が加わった盛大な式典が行われ、その後はフィンドレー大学の伝統儀式であるアーチセレモニーに新入生とともに参加しました。はじめは少し緊張していましたが、周りの人たちの生き生きとした表情に囲まれるうちに私自身も新鮮な気持ちになってアーチをくぐることができました。アーチは入学式と卒業式の2回しかくぐってはいけないという言い伝えがあるそうで、そのうちの特別な1回を経験できたことを非常に嬉しく思いました。あくまでも言い伝えなので本当のことは誰も知らないそうですが、この2回の機会以外でアーチをくぐると悪いことが起こるのだそうです。誤ってくぐることはないとは思いますが、気に留めておきたいと思います。

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フィンドレー大学のアーチの前

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ブラジルから来たニコルと一緒に
アーチセレモニーを楽しみました

入学式の次の日からは新入生オリエンテーション週間ということで大講堂で講演を聞いたり、ピクニックに参加したり、新入生全員でダンスをしたり、大学内の建物の掃除をしたりと、ここでは語り尽くせないほど数多くのイベントがありました。他の学部の人と交流したり、遠くの州からやってきた人から話が聞けたりと新たな出会いがたくさんありました。

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オリエンテーションのグループ

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フィンドレー大学のマスコットキャラクター、
デリック・オイラーとともに記念写真

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教会の窓掃除をしている時の一枚

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教会の二階の窓を掃除している時の様子
はしごが写っていませんが、
実はかなりの高さがあります

オリエンテーションの週は人生でこれほどピザを食べる機会は二度とないだろうと思うほどたくさんのピザを食べました。作りたてのピザはやみつきの美味しさで、つい食べすぎてしまいました。チーズがとろけて熱々の状態にバジルを少しふりかけ、タバスコで食べるのが私の個人的なおすすめです。大学内の食堂であるヘンダーソン・ダイニングホール(Henderson Dining Hall)で食事をとる際にはいつもその方法でピザを食べています。

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写真ではわかりにくいのですが、
お皿が小さいのではなくピザのサイズがかなり大きいです

オリエンテーションの週が終わり、次の月曜日には早速授業が始まりました。私は馬学入門(Introduction to Equine Science)と基礎獣医学畜産部門のアニマルハンドリング(Practical Animal Handling : Food animals)、日本語専攻の学生と一緒に学ぶ授業、そして3つの英語の授業を履修しています。ここでは馬学入門について少し紹介します。 

馬学入門を履修するのは主に馬学科を専攻する学生です。この授業は幾つかのクラスに分けられて展開されており、それぞれ20人程度の生徒がいます。私のクラスでは私が唯一の基礎獣医学科専攻の生徒であり、その他は馬学科の生徒でした。馬学科と言ってもウェスタン、イングリッシュ、そして馬の経営学を学ぶコースの3つからそれぞれこの授業に参加しているので、一人ひとりの発言を聞くだけでも多様な知識を得ることができて勉強になります。また、私以外の生徒は皆実家で馬を飼っているもしくは生産しているとのことだったので、馬についての知識は皆驚くほどに豊富です。聞く事殆どが初めて知ることである私にとって、他の生徒の発言はとても貴重です。小規模で授業を進めるため一人ひとりの声が教授に届き、皆質問があるときは躊躇せずに発言するので、それをきっかけにクラス全員の知識を確認し合ったり、教え合うことができて互いに良い刺激になっていると感じました。私は酪農学園大学の解剖学の授業で学んだ知識を紹介する程度でしか今の時点では授業に貢献できていないので、今後は些細な事でも質問をして授業に積極的に参加していきたいと思います。

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自分の部屋で静かに勉強することが多いですが、
図書館や他の建物の勉強スペースを利用することもあります

8月23日には日本語を専攻している現地の学生と一緒にお好み焼き・たこ焼きパーティーをしました。お好み焼きにはベーコンとソーセージを使い、たこ焼きはたこの代わりにソーセージととうもろこしを使いました。皆日本語と英語を使って会話しながら楽しく美味しく交流できたので良かったです。この日は私と福井県から来た渡辺さんの誕生日だったので、サプライズでその日に一番綺麗に焼けたお好み焼きで祝ってもらいました。特別な一日となりました。

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思いがけないサプライズでした

8月27日にはカラーラン(Kolor Run)という大学の敷地をぐるりと一周走るイベントに参加しました。一周する間の5,6箇所の中継地点でこのイベントを開催しているクラブの部員たちから色鮮やかな大量の粉チョークをかけられ、むせながら、緑色になった汗を拭いながらゴールまで懸命に走りました。私は元々このイベントには参加する予定ではなかったので、走るには不適切な格好のまま参加しましたが、赤、青、黄、紫、緑の粉を撒き散らしながら楽しくイベントを満喫できたので良かったです。久しぶりに良い運動にもなりました。

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チョークの粉にまみれて
楽しんでいる様子

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真っ白だったシャツはカラフルに

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馬学入門で一緒のクラスのエリー
(左)とアニマルハンドリングの
授業で一緒のクリステン(右)も
参加していました

9月の報告書では、私がシェアハウスで一緒に暮らしているハウスメイトや、その他の授業のこと、そしてクラブ活動について紹介したいと思います。