留学報告書(河合さん)2025年度フィンドレー大学ベーシック・アニマルハンドリングプログラム

掲載日:2026.04.23

獣医学類3年 河合 野杏

〈はじめに〉
私は2026年3/10から3/31までの3週間、オハイオ州にあるフィンドレー大学にてベーシックアニマルハンドリングプログラムに参加しました。将来海外で働くことに興味があり、アメリカという国を見てみたいと思いこのプログラムに応募しました。またこのプログラムでは馬の世話や動物病院の訪問、動物園の見学などが含まれており、将来獣医師として働く可能性のある現場を見学できると考えたことも参加の理由です。

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Findlay大学の門の前で写真撮影

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生まれて2時間の羊

〈授業〉
平日は午前と午後にそれぞれ授業を受けました。
朝6:30のシャトルバスに乗って厩舎に行きました。Western farmでは現地の学生とペアになって馬の世話を行いました。厩舎の清掃、給餌、ブラッシング、削蹄など力仕事が多く大変でした。担当のリンダ先生には頭絡の付け方を教えていただきました。自分より大きな馬に対して恐怖心があり、スキルスラボのテストで頭絡をうまくつけられなかった経験があったため、最初は自信がありませんでした。しかし先生方が丁寧に何度も説明してくださったので、最終的には頭絡がつけられるようになりました。
午後はwestern farmでのHass先生の授業やanimal science centerでFlores先生の授業を受けました。Hass先生の授業ではanimal science専攻の4年生の学生さんたちが私たちに付き添い、様々なことを教えてくださいました。特に印象に残っているのはワクチン接種と採血です。酪農学園大学ではスキルスラボで少し習うだけのため、生体を用いた採血するのは初めての経験でした。うまくできるか不安でしたが、馬の血管は太いため思っていたよりも打ちやすかったです。4年生の学生の方々はとても親切で、技術面だけでなく英語でコミュニケーションを取る楽しさを学べました。一方でFlores先生の授業はいつも体力勝負でした。ヤギとヒツジの採血を行いましたが、動物を保定するために力が必要でした。またウマやウシと異なり血管を見つけるのに苦労しました。結果として何度も針を刺してしまい動物たちには申し訳なかったです。動物への負担を思うと十分に練習してから生体で実践することの重要性を強く感じました。
フィンドレー大学の授業は最初に簡単な座学の時間がありその後生体を使った実習に移るという形式でした。座学の内容は酪農学園大学の授業ほど専門的に深く踏み込むことはなく基礎的な話が中心だったように感じます。英語の聞き取りには苦労しましたが、3年生までの間に習った内容が多く理解することはできました。私は今まで動物を飼ったことがなく動物との触れ合うことに慣れていないため、このように大学の実習で生体に触れる機会が多いことは有意義に感じました。

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お世話した馬と記念撮影

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はじめての採血

〈課外活動〉
授業がない日には動物園、水族館、動物病院、農場などを見学させていただきました。特に印象に残っているのはBlanchard Valley Veterinary ClinicとVCA Animal Hospitalです。私はこれまで酪農学園大学以外の動物病院に訪れたことがなかったので新鮮な経験でした。沢山の症例をみせて頂きましたが、下顎に腫瘍が出来た犬が1番印象に残っています。その犬は5歳半でありながら幼少期から癌と闘っており、安楽死も検討されていましたが、飼い主の意向により最後の手術を行っていました。腫瘍が歯茎から飛び出しており出血も続いており強い匂いもありました。この症例を通して現実の厳しさを目の当たりにし多くのことを考える機会になりました。また見学した症例の中には椎間板ヘルニア、アジソン病、メラノーマなど今まで勉強してきた疾患も含まれていました。レントゲン写真についてベケット先生から質問された際も画像診断の授業を受けていたので色々な疾患の可能性を考えることができました。これまでの3年間学びが生かされた動物病院見学だったと思います。

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授業後にビリヤード

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Findlay大学の学生が連れて行ってくれた農場の羊

〈ホームステイ〉
1週目の土日にホームステイをしに行きました。まだ時差ボケが残り、アメリカ生活になれていない時期だったため緊張していましたが非常に楽しい2日間でした。1日目は念願であったコロンバスの映画館で「アナコンダ」を見ました。日本の映画館では静かに映画を見ることが一般的ですが、アメリカでは面白いシーンや驚くシーンで観客が声を出してリアクションをしていました。最初は驚いて戸惑いましたが映画が終わるころには自分も声を出して笑っていました。また予告編には日本のアニメ映画も多く流れていて、アメリカでのアニメ文化の浸透を感じました。2日目は大型ショッピングモールに行きました。非常に大きい本屋さんに行き、昼食にチーズフォンデュを食べました。チーズやスープの中に生肉を刺したフォークを入れて食べるという生まれて初めての経験でした。その後Arianaの家に帰って広大な庭でバレーボールをしたり、風で倒された木を運んだり、アメリカの日常生活を体験できました。

〈おわりに〉
 フィンドレー大学で過ごした3週間は非常に充実しておりあっという間に過ぎてしまいました。色々な種類の動物たちと触れ合えたこと、現地の学生たちと沢山話ができたことすべてが忘れられない思い出になりました。フィンドレーを去るときは本当に寂しい気持ちでいっぱいでしたが、この貴重な経験を生かして私の理想とする獣医師に近づけるよう努力していきたいと思います。
 最後に酪農学園大学およびフィンドレー大学の先生方、現地の学生の皆さん、一緒に参加した留学メンバーの皆さん本当にありがとうございました。