海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)2025年10月 久保田匠さん
掲載日:2025.11.24
酪農研究科 修士課程1年 久保田 匠(循環農学類(2024年3月卒))
先月に続き、朝晩の気温は息が白くなるほど低く、曇りの日は日中でも気温が上がらないため、厚着をして作業をしていました。さらに冬が近づき、日が沈むとすぐに真っ暗になってしまうので、それまでにすべての仕事を終えて家に帰れるよう心がけていました。
今月の仕事の内容は、冬に備えて牛を市場へ出荷したり、雪で地面が見えなくなる前に放牧地や牧場内のさまざまな場所を掃除したりすることでした。さらに、先月に引き続き世話をしていた子牛たちも成長したので、4頭ほどを市場に出荷しました。作業には慣れてきたとはいえ、寒さで体が思うように動かないこともあり、けがを防ぐためにも周囲の状況により注意を払うようにしていました。
10月8日からはカリフォルニアのUCデイビスに移動することになっていたため、その前にはネバダ州のジャーベッジへ観光に行ったり、同僚が開いてくれたホームパーティーで楽しい時間を過ごしました。さらに、一人の同僚の住んでいた地域には「一人前のカウボーイに認められた証としてベストを贈る」という習慣があり、私にもベストをプレゼントしてくれました。みんなが自分のことをそんなふうに思ってくれていたのだと知り、とても嬉しかったです。また機会があれば、アイダホ州を訪れたいと思います。
カリフォルニアはアイダホよりも気温が高く、少し湿度もあるように感じました。アイダホの牧場は人家の少ない地域にあったので、サクラメントの空港に着いた瞬間、都会だなと強く感じました。デイビスではホームステイをしながら大学に通っており、ホストファミリーとのコミュニケーションを大切にしています。学生証を使えば無料のバスで隣町のサクラメントまで行けるので、休日や授業が早く終わった日は観光や買い物を楽しんでいます。デイビスのダウンタウンにも多くの店があるので、12月までの間にいろいろな場所を訪れてみたいと思います。
授業はすべて英語で行われるため、専門的な単語がわからないこともありますが、牧場で英語を使う機会が多かったおかげか、授業の内容は基本的に理解できています。どの科目も一つひとつしっかり学び、もし機会があれば現地の学生とも積極的に交流していきたいと思います。





