2025年度留学生バスツアーを実施しました
掲載日:2025.10.20

9月27日(土)に、国際交流課の恒例行事である留学生バスツアーを実施しました。これ以上ないくらいの晴天に恵まれ、むしろ暑いくらいの天候の中、留学生、研修生、研究者そしてスタッフ合わせて計8か国17名で出発しました。今年はとわの森三愛高校に留学中の留学生も加わり、にぎやかなツアーとなりました。バスの中では、それぞれの出身国のあいさつを披露しながら自己紹介。偶然趣味が共通する人も見つかり、和やかに車中のひと時を過ごしました。
最初の目的地は白老町のウポポイ(民族共生象徴空間)。エントランスでトゥレッポんに出迎えられ、ツアーをスタート。集合写真を撮った後、各自で工房や伝統式コタン(家屋)、博物館などを見学し、アイヌ文化への理解を深めました。どの施設も担当の方が親切で説明も行き届いていたのが印象的でした。その後、体験交流センターでムックリ演奏やユネスコ無形文化遺産に登録されているアイヌ古式舞踊を鑑賞しました。静かな雰囲気の中にも力強さを感じさせるパフォーマンスに、感動した人も多かったようです。昼食にはオハウ(伝統的汁物)や鹿肉カレーなどを各々で楽しみました。また、とても暑かったので、アイスなど冷たいスイーツも大人気でした。
ウポポイを出た後は、山道を一路壮瞥町へ。ほんの少し色づいてきた山々が果てしなく続く景色を楽しんでいると、果物の町・壮瞥町に到着しました。果樹園は家族連れやインバウンドの観光客も多く、思いのほか混んでいました。事前にブドウ狩りを予約していましたが、現地でリンゴとプルーンも収穫できることがわかり、みな大喜びでした。ブドウは何種類も木々が並んでいて、味を比べようとついつい手が伸びてしまいました。ブドウは食べる分だけはさみで切って食べる、リンゴは専用のカッターでカットして分け合って食べるなど、フードロス対策も万全でした。さすが旬なだけにすべて新鮮でみずみずしく、持ち帰り用に購入する人も多かったようです。大自然の中で採りたての果物を味わうという、とても贅沢な経験をすることができました。
帰りの高速に乗る前に、「せっかくだから洞爺湖が見たい」とのリクエストがあり、急遽ルートを変更して洞爺湖に立ち寄ることにしました。車中から湖が見え始めると、留学生たちは大歓声!よく晴れた天気も加わり、一段と湖水もきれいに見えました。帰りには昭和新山も一瞬見ることができ、とても得をした気分になりました。
こうして、約10時間に及ぶバスツアーは無事に終了しました。北海道ならではのウポポイ見学と果物狩り。留学生たちにとってよい思い出になったでしょうか。留学生たちのおかげで、私たち地元住民のスタッフも北海道の秋を満喫できて、心より感謝しています。