2025年度 SUMMER COURSE OF COFFEE 2025 参加報告書

掲載日:2025.09.11

農食環境学群 循環農学類 3 年 宮田 果歩(Kaho Miyata)

私は2025年の8月1日から8月8日の8日間、インドネシアのジャンバルにあるジャンバル大学の SUMMER COURSE OF COFFEE 2025 に参加しました。このプログラムに参加した目的は、コーヒーの生産現場を実際に見学することでコーヒー生産をより深く理解するとともに、英語でのコミュニケーションの経験を積み、今後の学校生活や就職活動に活かしたいと思ったからです。

活動の拠点となるジャンバル大学の見学から始まり、コーヒー農園では栽培から販売までを流れで目にすることができ、収穫や選別は実際に体験することができました。また様々な農園を見学することで、各農園における特徴、或いは共通点を見出すことができました。農園は直販所が併設されている場合が多く、仲介の価格が乗っていない現地価格で豆を購入することも出来ました。また、農園を案内してくれた方々はもちろん、プログラムを率いて下さった先生方、政府の方々まで、インドネシアのコーヒー生産をより良いものにしようと様々な工夫や努力をしてきて、今現在も試行錯誤を繰り返しているのだと感じました。
各農園で試飲したコーヒーから、インドネシアのコーヒーは基本的に苦みやコクよりも香りが豊かで濃く抽出しても苦みがくどくならないと感じました。中には日本では入手が困難であるような希少なコーヒーも試飲することもでき、コーヒーの奥深さを改めて実感する機会となりました。

2025年度 SUMMER COURSE OF COFFEE 2025 参加報告書
2025年度 SUMMER COURSE OF COFFEE 2025 参加報告書

魅力的な活動は農園見学だけではありませんでした。食事や風景、コーヒーとは別の活動も全てが新鮮で、とても刺激的な毎日でした。初めてのことや慣れない環境で気疲れする瞬間もありましたが、それ以上の楽しさや魅力が詰め込まれており、大変貴重で有意義な時間でありました。
インドネシアにおける食事で最も驚いたことは、とにかく食べる回数も量も多い事でした。初めは間食として出されたものが昼食かと思ったほどでした。主食は米であるのでコムギが苦手でも安心して食すことができ、料理は総じて美味でありました。また、独特の景観もとても魅力的に映りました。特に4日目に行われたイジェン山ハイキングは褪せることのない思い出の一つとなりました。

2025年度 SUMMER COURSE OF COFFEE 2025 参加報告書

今回のプログラムに参加したことで、自分の英語力やコミュニケーション力の不足を痛感しました。そのような状況でも最後まで参加することはできたのは、他の参加学生や先生方の優しさがあってこそでした。これにより、自分で文章を組み立てて話せるような勉強の仕方が必要だと感じました。参加した学生さん方は本当に親切で、英語がほとんど話せず翻訳機に頼り切りな自分を、多方面から支えて下さり本当に頭が上がらない思いであります。
SUMMER COURSE OF COFFEE を通して得られた経験は、進路選択や価値観を形成する大きな要素の一つとなるでしょう。参加できてよかったと心から思えます。ありがとうございました。