台湾・国立中興大学から研修学生を受け入れました
掲載日:2025.08.22
本学の学術交流協定校である台湾国立中興大学から、2025年度も2名の獣医学生を受け入れました。今年度は獣医学修士2年生のリ・チェンユさん(Mr. Li Cheng-Yu )、ファン・チェンシュオさん(Mr. Fan Chen-Shuo)の2名が来学し、7月1日から8月2日まで本学獣医学類生産動物医療分野・伴侶動物医療分野にて短期研修を行いました。
2人は来日後防疫のための待機期間を経て、7月1日から本学の附属動物医療センターで、学生たちと一緒に学外の往診に出かけたり、伴侶動物の診療に携わるなど、充実した研修生活を送りました。
研修終了にあたり、8月2日(土)に行われた生産動物医療分野の研究成果発表会の冒頭の時間を使って、2人の発表を行いました。本人たちが台湾で研究しているテーマについての発表に続き、本学での研修について報告しました。
生産動物の分野では、台湾ではあまり経験することのない診療内容や、初めて豚農場にも行くことができたことを発表していました。診療内容を台湾での状況と比較しながら「食用動物の経済的な役割のために、好奇心や診断努力を制限させてはいけないということに気付かされた」という言葉が印象的でした。
また普段生産動物を専攻しているため、これまで伴侶動物について学ぶ機会が少なかったが今回の研修を通してこれまで教科書でしか見たことがない症例を学んだり、新しい経験が得られたことなどを発表していました。4年生を対象とした外科実習の授業に参加した際に、縫合技術を学び手術技術の理解を深めたことや様々な動物モデルを見ることができことから、「私たちもここの学生になりたいと思った」という感想を述べていました。
研修期間中は学生寮に滞在し、寮での生活にもなじんでいました。また野球やサッカーが好きな2人は、研修の合間をぬってスポーツ観戦や観光を楽しんだそうです。例年になく暑い夏でしたが、研修終了後も数日北海道観光をした後、台湾に帰国しました。