フィンドレー大学 ベーシック・アニマルハンドリングプログラム2024年度報告書(飛田 望海さん)

掲載日:2025.04.29

獣医学類 2年 飛田 望海

私は2025年3月18日から4月9までの約3週間、アメリカ・オハイオ州にあるフィンドレー大学で実施された「ベーシック・アニマルハンドリングプログラム」に参加いたしました。本プログラムでは、産業動物の取り扱いや、獣医学に関する実践的な学びを英語環境の中で体験することができ、日本とは異なる文化や大学生活の違いも感じることができました。本報告書では、留学中の体験を振り返りながら、その成果や感じたことについてご報告いたします。
フィンドレー大学では、主に馬を中心とした動物の取り扱い方を学びました。
平日は朝6時半に大学からシャトルバスに乗りWestan Farm と English Farm で馬の実習を行いました。活動内容はフィンドレー大学の学生とペアを組み、給餌、馬房の掃除、馬の準備、乗馬の見学などを行いました。
午後は Animal Science Center で羊、山羊、豚、牛の採血やワクチン投与、子豚の去勢手術や断尾、切歯など日本ではなかなか経験できない実践的な実習の授業に参加しました。また、Westan Farm では馬の体温・心拍数・呼吸数の測定、採血、ワクチン接種、バンテージの巻き方、装蹄など馬についてより詳しく学ぶことができました。アメリカの実習では、ペアで1頭の動物を担当し、1人当たりの実習量が非常に多いことに驚きました。日本の実習では1班に対し1頭の動物を扱うことが多いためアメリカの実習環境の恵まれた点を実感しました。

フィンドレー大学 ベーシック・アニマルハンドリングプログラム2024年度報告書(飛田 望海さん)

馬の筋肉注射

フィンドレー大学 ベーシック・アニマルハンドリングプログラム2024年度報告書(飛田 望海さん)

Animal Science Center の羊

授業だけでなくホースセラピー施設や犬猫の保護施設、町の動物病院の見学など多くの課外活動も経験することができました。
週末には、Toledo 動物園でバックヤードツアーやショッピングモールに連れていってもらったり、大きな動物病院での手術の見学、ボーリング・グリーン州立大学で行われたサクラフェスティバルに参加したり、ホームステイを体験しました。
その他にも5月に日本に来るフィンドレー大学の学生と去年このプログラムに参加して日本に来た学生と一緒にaxe throwing という斧を的にあてて点数を競うスポーツをしに行ったり、アイススケートに行ったり、ハンバーガーを食べたり、ゲームをしたりなどたくさんの楽しい思い出を作ることができました。

フィンドレー大学 ベーシック・アニマルハンドリングプログラム2024年度報告書(飛田 望海さん)

Axe throwing での写真

フィンドレー大学 ベーシック・アニマルハンドリングプログラム2024年度報告書(飛田 望海さん)

アイススケートの写真

この3週間のプログラムを通じて、私は動物の扱い方や医療技術について実践的に学んだだけでなく、異文化に触れ、英語力を高め、多くの素敵な人々と出会うことができました。現地の人の温かさ、馬や他の動物との関わり、そして自分の将来について改めて真剣に考える機会にもなりました。3週間という期間は本当に短く、帰国の日は寂しい気持ちになりましたが、それ以上に得たものが多く心から行ってよかったと思える経験となりました。
このプログラムに参加できたのは、酪農学園大学およびフィンドレー大学の先生方、国際交流課の皆様、そして現地でサポートしてくれた学生や今回一緒に参加した留学メンバーおかげです。本当にありがとうございました。この貴重な経験を今後の学生生活や将来の進路にしっかりと活かし、世界の獣医療に貢献できる獣医師を目指して努力を重ねていきたいと思います。