海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)2025年3月 広井千紗都さん
掲載日:2025.03.31
循環農学類(2024年3月卒)広井 千紗都
農業研修が始まり約7か月が経ちました。農場で過ごすことができるのも残り6か月です。先日このプログラムの現地ディレクターの方が農場に見えたので、今私がしている仕事の内容の説明や雑談をしました。ディレクターの方は農場をとても気に入ってくださり、私がとても良い経験ができていることや次の研修生のフィールドトリップで訪れたいと言ってくださりとても嬉しかったです。このことを同じ農場の果樹部門で研修している同期の研修生とも話したのですが、次の研修生が8月に来ることも考えると時間があっという間に過ぎていくのを感じます。
今月は牛の分娩も落ち着き、19日までは先月と同じように牛の餌やりが終わった後に子牛の治療を行いました。そして現在、私はワシントン州を離れボスと一緒にアリゾナ州で暮らしています。ワシントン州が寒くなる冬の間、ボスは暖かいアリゾナ州の別荘で暮らし、4月にワシントン州に帰るそうです。周りには同じワシントン州から来ている人やテキサス州、コロラド州、モンタナ州の方など、冬を暖かいアリゾナ州で過ごす方が多いです。実際アリゾナ州は朝晩冷えますが、日中は半袖でも汗をかくほど気温が高いです。アリゾナ州では馬の管理と馬の体力維持のための運動、ボスのローピングの練習や大会に行くなどして過ごしています。ローピングの練習はほぼ毎日しており、私も最近一緒に練習しています。私はまだ牛の後ろについて走るだけですが、全力で走る馬の背に乗りながら片手でロープを回して投げて牛をキャッチするこの競技はとても難しいことを実感しました。アリゾナ州には私の身長の2倍以上もある大きなサボテンや小さなサボテンなどがたくさん自生しています。また、アリゾナ州についた初日に車に乗りながらボスからアリゾナ州には野生のロバがいることを聞き、その数秒後に3頭の野生のロバを見つけたのでボスに言うと「さっき話したばっかりでめったに見られないのに信じられない」と言われました。農場研修が始まってから野生のオオカミやクマ、ヘラジカ、今回はロバも見ることができ、野生動物を見るという点でもとても貴重な経験ができました。アリゾナ州で過ごせる日数は残り1週間ほどですがローピングの練習含め自分が経験できることは積極的に取り組んでいきます。
また、最近ワーカーの人やボスから英語うまくなったねと褒めていただくことが増えてきました。私自身、アメリカに来た当初よりも指示が理解できるようになってきたので自分の英語力の伸びを実感しています。ですがまだまだ聞けるだけで知らない単語が多いこと、このことに関してはどのような意味か聞いたりスペルを聞いて自分で辞書を引いたりして調べていますが、他にも話そうとしても言葉がつかえてしまいスムーズに話せないことなど課題はたくさんあります。英語学習も私がこの研修に参加した理由の1つです。私は会話することがとても重要だと感じるので、色々な人と拙い英語でも会話しながら学ぶ姿勢を崩さずにこれからも勉強を続けていきます。