海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)2025年1月 広井千紗都さん
掲載日:2025.03.10
循環農学類(2024年3月卒)広井 千紗都
農場研修が始まって5か月が過ぎました。最近はさらに冷え込むようになり、朝に馬の餌やりをするときに毎日馬たちの給水タンクの表面の氷を割っています。毎日朝と夕方に氷を割ってタンクの外に出しているのですが、次の日には5㎝以上の分厚い氷が張っているので割るのは一苦労です。
1月の仕事内容は12月とほとんど変化はなく、午前中は馬の餌やりをした後にトラックに大きなスクエアベールを積んで牛の餌やりをしています。先月よりは餌やりをする放牧地の数は少なくなりましたが、往復1時間かかるところもあるので放牧地すべての給餌が終わる時間は先月とあまり変わりません。そして午後からの作業のほとんどが12月に作った柵の撤去でした。前回の報告書にもありますが、集められた牛たちがいる場所は元々採草地になっているので次の採草シーズン時にトラクター作業の邪魔にならないように電気柵の撤去をします。ワイヤーを外しながら地面に刺さっているポールを引き抜いて最後に機械でワイヤーを巻き取ります。最初はこのワイヤーを巻き取る機械が壊れて動かなかったので作業がなかなか進みませんでした。また、地面が凍ってしまって引き抜くことができないポールが時々ありましたが、その時は一緒に働いているメキシカンワーカーに手伝ってもらって何とか引き抜くことができました。
今月は水に関するトラブルが多くあり、牛たちが飲むウォータータンクが壊れていることはもちろんですが、一番はウォータータンクに水を運ぶためのパイプが雪の重さで割れて周りが一面水浸しになっていることでした。
このパイプは1m以上掘った地面の中にあるため、ユンボで土を掘るところから始めたのですが、土を掘るごとに穴の中に周りの漏れた水が入ってきて水を取り除きながら穴を掘る作業になり大変でした。また、この水の大本のタンクは山の上にあるのでパイプを直すために山まで行って水を止めないといけないので大変でした。メキシカンワーカーが言うには去年も同じパイプが割れてしまったらしいです。2日間にわたる作業でしたが無事直すことができました。
来月からはいよいよ牛の分娩シーズンに入ります。分娩補助の経験もあまりないので何百頭も産まれることに不安もありますが、自分の成長につながるようにたくさん学んでいきたいです。