海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・ドイツ)12月 竹本圭翔さん

掲載日:2025.02.04

循環農学類4年 竹本 圭翔

12月に入りドイツは完全にクリスマスモードです。ドイツのクリスマスツリーは本物のモミの木を使って、美しい装飾で彩ります。ヨーロッパの冬は、太陽がほとんど出ることがなくどんよりした天気がずっと続くので、こういった装飾で飾られたキラキラなものを見るとなんだか心が明るくなる気がします。
作業の内容は相変わらず変わりませんが、私の心は変わり、仕事に飽きを感じてきています。毎日、徐糞と牛の水飲み場の清掃を一人で行うので、誰とも話す機会はなく、また、単純作業が淡々と続きます。それで1日を終えるのは、なんだか悲しさを感じました。そのような感じなので、Chef(社長)とも話す機会すら少ないです。この状況を一変しようと、最初にこの牧場に来た時の自分を思い出しました。その時は、何事にも懸命に取組み、いち早く仕事覚えようと必死にメモを取り、なんでも吸収しようという必死さがありました。今は打って変わってまったくそのようなことをしなくなりました。牧場に慣れてきたが故の行動だと思います。ですが、私は研修生であり、酪農を学びに来ているわけです。それなのに、意欲的になれていないの自分に問題があると感じました。そう感じた日から私は、Chef(社長)と積極的に話をして、牛について聞いたり、作業中もただ作業するのではなく牛の観察をして、体調の悪い牛を見つける努力をしました。そうした結果、Chef(社長)から牛をよく見ていると褒められ、やりがいを感じたり、以前より楽しく仕事ができるようになってきました。このことから、初志貫徹という言葉があるように初心に帰ることの大切さがわかりました。
12月の週末にベルリンのクリスマスマーケットに行ってきました。ドイツではクリスマスとは言わず、Weihnachtenといいます。わたしは、思わずこんなところまでドイツ語なのかと思ってしまいました。
そんなドイツのクリスマスマーケットは、世界的にもとても有名です。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・ドイツ)12月 竹本圭翔さん

クリスマスマーケットの風景

マーケットでは、いろんなお店が出店されており、中でもワインにシナモンなどの香辛料やシロップを加え、温めて作られたグリューワイン(Glühwein)が有名で、試しに飲んでみました。普通のワインとは違い、温めてるためアルコールが少し飛んでおり、飲みやすい美味しいワインでした。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・ドイツ)12月 竹本圭翔さん

ホットワイン

また、マッシュルームをバターやスパイスと炒めたシャンピニオンプファンネ(Champignons)も食べてみましたが、これまた絶品でした。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・ドイツ)12月 竹本圭翔さん

マッシュルーム

クリスマスマーケットに訪れる前には、夢だったドイツのアイスホッケーの試合観戦もすることができました。日本のプロリーグよりも現地のファンの方の盛り上がりがすごく驚きました。

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アイスホッケーの試合観戦

残り3ヶ月のこの研修も頑張っていきたいと思います。