海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)9月 広井千紗都さん

掲載日:2024.12.24

循環農学類(2024年3月卒)広井 千紗都

アメリカに来て3か月、農場に配属されて約1か月が過ぎました。農場に配属されたときは半袖で過ごすことができた気温も今ではすっかり冷え切って特に朝と夜は服を何枚も重ねて手袋もつけて仕事しています。
今月は5日から8日までCountry Fairがあり、ボスがいい経験だからと言ってそのうちの最終日以外の3日間に参加させていただきました。このFairでは各農場から家畜を出します。1日目は家畜の体型、2日目は家畜を誘導するホルダーの評価をしました。3日目には評価に出場した家畜たちのセールがありました。このCountry Fairに出ている家畜たちを誘導するのは子どもたちで、アメリカではこのセールの時の売り上げがホルダーだった子どもの将来の大学の学費にあてているそうです。実際にボスの孫もこのFairに出場しており、見事1位を取っていました。家族は子供たちが1位になれるようにたくさんのお金をかけます。それで子どもたちの力で順位を上げ将来のお金にするそうです。子供がホルダーとして自分の学費などを自分で稼ぐという習慣は素敵だと思いました。3日目はそれよりも年齢が低い4歳くらいの子が牛を一緒に仮装して出場します。それぞれ思い思いの仮装をしており、とても空気が和やかでした。3日目の午後はローピングの大会があり、ボスや一緒に仕事をしている方々も出場していました。惜しくも1位は取れませんでしたが、とてもかっこよかったです。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)9月 広井千紗都さん

3日目のCountry Fairの子供たちの仮装の様子

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豚のセールの様子

また、今月は農場で作った牧草を運ぶ作業がありました。3日間にわたってそれぞれ異なる場所に運び、手作業でトラックの上に積み、手作業でトラックから降ろして崩れないように並べる。とても大変で毎日筋肉痛になりましたが、みんなと話しながらやったので意外と楽しかったです。あとは山の中の放牧地の柵を直したり、柵を超えて逃げ出した牛を捕まえに行ったりしました。また、今月はボスの親戚の結婚式があり、ボスと一緒に参加しました。大規模なホームパーティーといった感じで、たくさんの料理が出てみんなで踊ったりしてとても賑やかな雰囲気でした。今月は結婚式やFairなどアメリカらしいベントが多く、日本との文化の違いを見ることができました。
10月9日には研修生の先輩が研修を終えてカリフォルニアの大学に行ってしまいます。とても寂しいのですが、自分が一人でもできるということを先輩に見てもらい、安心して見送ることができるように残り少ない先輩との期間を過ごしていきたいです。

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Wedding Partyの様子

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沢山のヘイをトラックに積みました