在日デンマーク王国大使館員が来学されました
掲載日:2024.10.14
9月27日(金)、在日デンマーク王国大使館からマリールイセ・フラック・デ・ネーアゴー 食品・農業・水産担当 公使参事官(Mrs. Marie Louise Flach de Neergaard, Minister Counsellor, Food, Agriculture and Fisheries)と松本美保 食品・農業・水産担当 上席商務官(Mrs. Miho Matsumoto, Senior Commercial Officer, Food, Agriculture and Fisheries)が来学されました。
マリールイセ公使参事官は今年の6月に着任され、今回初めての北海道訪問となりました。
当日は岩野学長、小糸学群長をはじめ、日向循環農学類長、吉中環境共生学類長、石川循環農学類准教授、附属とわの森三愛高校の石川校長と松田副校長を交えて、今後の連携やデンマークの最近の農業についての意見交換を行いました。
石川校長からは、附属高校の欧州研修旅行の再開に向けての見通しと今後の協力についてお願いしたいと述べたところ、公使参事官からはデンマーク大使館としてサポートしたいとお話しいただきました。
循環農学類の石川准教授から最近のスマート農業についての話題提供があり、それに関連してデンマークと日本の牛のモニタリングの方法の違いなどがディスカッションされました。
また公使参事官からは、デンマークでは農地を減らし、農業生産を落とすことで二酸化炭素排出を削減することが国として決定され、2030年までに農業生産から排出される温室効果ガスを1990年レベルと比べて70%削減することの実現に向けた省も設立されたことなどが紹介されました。この決定は非常に革新的なもので、国としても食生産の効率化やより持続可能なやり方にシフトしていく考えであるとのことです。また実際にデンマークの農家がすでに隣国に移住していることなどもお話しされました。デンマークがこれまで行ってきた食糧生産や輸出などがどのように変化していくのか、また世界的にどのようなインパクトを与えていくのかなど、今後のデンマークやヨーロッパ農業の動向も非常に注目されます。一方で本学が教育機関としてどのように学生・生徒を教育していくかなど、示唆に富んだ意見交換の機会となりました。
最後に岩野学長から、本学のライ小麦を使ったクッキーを贈呈しました。デンマーク式酪農が北海道に伝わって100年という節目を経て、今後も両国の友好と本学との連携がますます強められていくことを強く願っています。