小・中・高校生向け体験講座「光の万華鏡を作ろう!」における講演内容の質問に回答します

掲載日:2024.09.20

2024年8月3日(土)に開催いたしました 小・中・高校生向け体験講座「光の万華鏡を作ろう!」にて寄せられた質問について農食環境学群環境共生学類 馬場賢治教授が回答します。

【質問1】電気や太陽も光なのにいつもは虹色に見えないのはなぜですか。

(回答)太陽光を分光すると虹の様に色がついて見えますが、全部一緒だと我々にはそれが分かりません。例えば色について考えると、太陽光が対象物にあたって、それが色として我々は見えています。真っ暗だと見えませんよね。つまり、太陽光と対象物、それから我々の目によって色がついて見えます。人によって見え方が少し変わっているはずです。犬や猫などの夜行性の動物の目は、人間と見え方が違います。

【質問2】ブロッケン現象は水がなくてもいいのですか。

(回答)いいえ、大気中の霧や雲などの水滴等が必要です。

【質問3】どうして模様が変わるのか知りたいです。

(回答)ちょっと難しいので、少ししか話しませんでしたが、太陽光に対して
①偏光板は一部の方向の波だけを通したり、強さを変化させます。
②セロテープが持つ特徴で、縦方向と横方向で屈折の仕方が変わります。
これらが貼り付けたセロハンテープによってとても複雑になり、様々な色がついて見えます。

【質問4】どうやったらそんな勉強ができるのですか。

(回答)光は、小学校3年生、中学一年生の「理科」で習います。また、高校では「物理」や「地学」で習います。

【質問5】グレーティングシートはどこで売っているのですか。

(回答)百円ショップで取り扱っているところもあります。あとはインターネットショップで探してみてください。

【質問6】四角形の虹はできるのですか。

(回答)虹の原理を考えたら、それは難しいでしょう。
以下を参照にしてください。
https://www.data.jma.go.jp/fukuoka/chosa/files/harerun0095.pdf
『すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎

【質問7】光の特徴がほかにあったら知りたいです。

(回答)沢山ありますので、以下を参照にしてみてください。
https://global.canon/ja/technology/kids/mystery/m_01_04.html

【質問8】なぜ氷をスライスすると色とりどりに光るのですか。

(回答)氷が成長するとき結晶の向きや形が異なるので、薄片に偏光板を通すとそれらの構造が見えてきます。海氷やつららなど出来方の違いで見え方が変わります。
https://blogs.egu.eu/divisions/cr/2018/05/04/image-of-the-week-why-is-ice-colourful/

【質問9】熊と出会ったときどう思いましたか。

(回答)車の中で自然ガイドさんも居ましたので平気でした。

【質問10】先生が今まで見た不思議なことはなんですか。

(回答)北極海の観測で、船上から天空に広がるオーロラを見たことです。

【質問11】どうしてこれだけの材料でこんなにきれいにできるのか知りたいです。

(回答)【質問3】と同じ。光と素材を理解すれば、百円ショップの材料で沢山面白い実験が出来ます。書籍やインターネットにも情報が沢山あります。

【質問12】なぜ光が当たったら氷の中がすけてみえるのですか。

(回答)氷が厚くなると中で屈折等を繰り返して白く見えます。薄いとその影響が小さいためです。