海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・ドイツ)6月 竹本圭翔さん(海外研修)

掲載日:2024.06.30

循環農学類4年 竹本 圭翔

 大切な友人、家族、そして、この海外研修でお世話になっている大学職員の方々に別れを告げ、日本を発ちました。私が最初に向かったのはドーハ空港でした。日本からおよそ11時間。寝ていたらいつの間にかドーハに到着していました。ドーハの空港はかなり広く、綺麗で立派でした。そこから、ベルリンまで約5時間のフライトを経て、ドイツに到着しました。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・ドイツ)6月 竹本圭翔さん(海外研修)

ドーハ空港

 私の配属された農場は、ベルリンから北に約100キロ離れたブランデンブルク州のクッツェローという町にあります。この町にはスーパーやコンビニといったお店がひとつもありません。ですので、何か食べ物を買うときは車で20分かけて近くのスーパーで必要なものを購入します。お店はありませんが、この町には素敵で広大な畑があります。今の時期は大麦が夕陽に照らされてすごくきれいに見えます。仕事終わりにその畑に行くのが自分の安らぎになっています。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・ドイツ)6月 竹本圭翔さん(海外研修)

広大な麦畑

 ここの農場では、デントコーン、麦、甜菜、牧草を栽培し、乳牛700頭、肉牛220頭、鶏78万羽を飼育しています。私は、ここで酪農の研修生として派遣されました。現在、私が行っている作業は、主に搾乳、牛の水槽掃除、除糞です。時々、牛追いやトラクターを運転し、餌寄せなども行っています。仕事を行うときは、日本の研修で学んだことを活かし、先のことを考えて行動するようにしており、仕事の効率化を図って作業を進めています。
 しかし、私の学習不足もあり、ドイツ語はほとんど理解できません。また、英語もほとんど通じません。そのため、次に何をするのか、そして牛舎の群分けなどをいち早く覚え、自分が即戦力となれるよう毎日メモを取りながら努力しています。また、シェフ(社長)には積極的に質問をたくさんし、自分が酪農を学びに来たことを必死にアピールしながら研修を行っています。ドイツ語が分からないときは翻訳機を通して話をしてしまいますが、これでは私の語学力が伸びないと思うので、極力、自分の力で言いたいことを伝え、聞き取れなかったら「Noch einmal bitte!(もう一度お願いします)」と言って、理解する努力をしていきたいです。
 今月は生活に慣れることで精一杯であまりどこにも行けませんでしたが、来月はどこかに行けたらと考えています。