海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・ドイツ)6月 竹本圭翔さん(国内研修)

掲載日:2024.06.29

循環農学類4年 竹本 圭翔

 浜頓別町での研修中に無事ドイツの配属農場が決まり、渡航が確定しました。この知らせにより、安心したと同時に国内研修へのモチベーションも一段と上がりました。朝5時から始まる仕事も、4時半のアラームが鳴る前に自然と起床するようになり、生活のリズムが身についてきたのを実感しています。
 研修を通じて私のやりがいにつながっているのは、社長からの信頼の言葉です。研修中、社長と一緒に働く機会があり、仕事の終わりに「今日はよくやってくれた」と言われたとき、自分が頼りにされていると感じ、明日からも頑張ろうという気持ちになれました。また、社長はよく仕事終わりに近くの温泉に連れて行ってくれました。頑張って働いた後の温泉は格別に気持ちよかったです。社長は「楽しみ」を作ることを大切にしており、例えば「この日は焼き肉をしよう」といった楽しいイベントを計画し、仕事への意欲を高めていました。私もドイツで、社長に頼りにされる存在となり、自分なりの「楽しみ」を見つけて、研修を楽しもうと思っています。
 研修中興味深かったのは、生乳収益以外の副収入の確保です。一般的に知られているのはF1子牛の販売ですが、それ以外にもゲノム値の高い受精卵の販売があります。農家が自らゲノム値の高い牛を育て、その優れた遺伝子を持つ卵を販売するという新たな収入源です。乳価が上がらない今、こうした生乳以外の収入源の確保は、酪農家として生き残るために重要だと感じました。ドイツではどのような副収入の確保をしているのか、非常に興味があります。
 この研修では、多くの方々と関わり、酪農についての貴重なお話を聞くことができました。また、技能実習生との国際交流を通じて、他国の文化や現状を知る良い機会にもなりました。ドイツでも様々な方と交流し、多くの話を聞いて、自分の知識をさらに深めていきたいと考えています。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・ドイツ)6月 竹本圭翔さん(国内研修)