海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)5月 広井千紗都さん

掲載日:2024.06.17

循環農学類(2024年3月卒) 広井 千紗都

 静岡県での渡米前国内実習が5月29日に終了しました。4月の実習の始まりは少し肌寒かった三ヶ日町も今では朝から半袖で過ごすくらい暑くなりました。ここでの実習は長いようで短い2か月間でしたが、とても充実した日々を過ごすことができました。

この2か月間で私が学んだことは「どのような作業でも進んで意欲的に行うこと」です。私の実習先の牧場は肉牛のほかにみかんもやられている牧場でした。どちらかといえばみかん作業のほうが多く、最初は肉牛の作業に加えて全く経験のないみかん作業に対して戸惑いが多く積極的に動くことができず、肉牛の実習で来ているのに牛作業よりみかん作業が多いことに対して前向きな気持ちがありませんでした。しかし、社長になぜこの作業があるのか、作業の1つ1つには意味があり、それを自分で考えて気づいて行えるようにと言われ、牛作業やみかん作業について考えるようになりました。そこで、みかん作業にも牛作業に応用できることがあること、特に自分の体の使い方、視野を広く持つことが共通していると思いました。道具を使う際にどのように動かすと疲れにくいか、周りの状況よく見て動くことなど、当たり前のことですが改めてその重要さを学ぶことができました。
それからは作業も楽しくなり、「この時間までにこの作業を終わらせる」など自分の中で目標を決めて作業を行い、とても意欲的に作業することができました。社長からも作業が早いことや自分から進んで仕事を見つけて行うことが増えたことに対してとてもほめていただけるようになり、自分の意識を変えるだけでこんなに違うのかを思いました。
実習中に三ヶ日町内の他のOBの方ともお話しする機会がたくさんありましたが、アメリカでの農場研修中は農業とは全く関係のない作業をすることもたくさんあったと聞きました。私がどこの農場に配属されてどのような作業をするかはまだわかりませんが、どのような作業でも意欲的に行い、自分の力にしていきたいです。

そして、5月29日に約2か月の渡米前国内実習が終わり、ビザ申請のためのアメリカ大使館面接のために東京に行きました。久しぶりに会う研修生のメンバーと会い、国内実習はどんな感じだったかなど久しぶりに会う仲間との会話はとても弾みました。アメリカ大使館面接も無事に終わり、6月22日にはついに渡米します。残り短い日本での生活ですが、家族や友人と時間を過ごしながら渡米の準備を進めます。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)5月 広井千紗都さん

牛舎下のみかん畑で作業をしているときにふと上を見るとみんなじーっとこちらの様子を見ています。

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