フィンドレー大学 ベーシック・アニマルハンドリングプログラム2023報告書(中島さん)
掲載日:2024.06.12
循環農学類 中島 まつり
私は、3月6日から3月29日までの3週間、アメリカ合衆国オハイオ州にあるフィンドレー大学にて、ベーシック・アニマルハンドリングプログラムの短期留学に参加しました。
私がこの留学に参加した理由は、出身が沖縄県の与那国島で幼いころから与那国馬の管理を通して畜産に興味を持ちました。将来は、農業の教員になります。そのために、たくさんの技術と知識、広い視野が大切です。このプログラムでは、馬の飼養管理や中小動物の飼養管理、危機管理学以外に、ホームステイやホースセラピーを行っている牧場見学ができるところに魅力を感じ参加することに決めました、
平日
平日の朝は、5時半起きで6時半出発のバスに乗りフィンドレー大学が保有する乗馬施設で7時から実習を行いました。月・水・金はウエスタン乗馬施設へ行き、火・木曜日はイングリッシュ乗馬施設へ実習に行きました。ウエスタン乗馬施設では、7時から草係、飼料係、薬係それぞれに配置され、学生と一緒に取り組みました。草係はまとまった草が重く、ちくちくして痒いため、草になるといつも笑いが止まりませんでした。頭数も多く、時間が限られた中で作業しないといけないため、学生たちも素早く行動しており、遅れを取るわけにはいかないので、分からないことは積極的に聞き、行動することを意識しました。その後は、現地の学生と2人1組になり、その人の担当の馬の世話や乗馬前の準備に取り組みました。毎回、ペアが変わるので、担当の馬も変わり、世話のやり方や乗馬前の準備のやり方、乗馬道具も違うので、毎回楽しみながら学ぶことができました。馬の調教のやり方も違ったので、勉強になり、私も地元で実践してみたいと思いました。この時間は、学生と2人ペアで距離も近く、優しく丁寧に一つずつ教えてくれました。私自身もこの貴重な時間を話さずにはもったいないと思い、少しでも疑問に思うことがあれば質問するようにしました。私のカタコトの英語も受け入れてくれ、たくさんの知識を得ることができました。その後は、管理をしている方に、馬の手入れのやり方や安全なホルダーの付け方、ハンドリング方法、経口投与のやり方などを教えて頂きました。私も幼い頃から馬に関わり管理をしてきましたが、やり方が違う部分があり、また、違ったメリットもあり、これからに活かせる学びになりました。イングリッシュ乗馬施設では、7時から学生と2人ペアになり乗馬の準備を行いその後乗馬見学、その後に馬房掃除といった流れでした。準備時には、積極的に私にブラシや乗馬の準備をさせてくれていい経験ができました。1人につき、2・3頭の担当馬がおり、毎朝その馬のトレーニングを行うため見る時間が長めでしたが、それぞれの馬に合ったトレーニングを行っており、学びを得ることができました。両乗馬施設の方々が、将来の夢のため、日々、学んでいてすごく刺激を受けました。また、自分の馬に誇りを持っているんだということが伝わってきて、本当に良い方々に出会えたと思うことができました。本当に感謝です。
午後は、馬・牛・中小動物・豚の実習の日がありました。馬の実習では、実際に馬を用いて包帯の巻き方、注射のやり方、採血を行いました。牛、中小動物の実習では、まず座学で実習で取り組む内容について学びました。その後、牛や羊、ヤギの採血、豚の耳標やワクチン接種を行いました。1週間ごとに小テストがありました。私たちも参加することになり、テストを解きました。獣医の内容だったので、正直まったくわかりませんでした。獣医専攻ではない私ですが、新鮮で積極的に授業に参加することができました。獣医ではなくてもやれることがあるので、この経験を活かしていきたいです。
放課後の活動内容としては、ホースセラピーのボランティアや近くの動物病院見学、ジャージー牧場の見学を行いました。ホースセラピーは、今回の留学の中でとても興味がありとても楽しみにしていました。一緒に乗る前のブラシや横について歩くことを行いました。もう一人担当の方が反対側におり、乗馬している子は人見知りもあり、全然目も合わせてくれませんでした。始まる前にこの子はどういう障害を持っており、このような効果を得るために、通っている。など、少しでもその子の状況について知る時間があればと思いました。でうsが、一緒に留学に行ったメンバーの中でもこのように思う子がいたので、このことについて話し、意見交換を行うことができました。動物病院では、動物のケアは大切だが、それと同時に飼い主のケアも大切という言葉がとても印象的でした。実際に、医院長の処置を見学する機会があり、目にすると、説明や処置が丁寧で確実で飼い主からも信頼されているなと感じました。また、歯と目のケアが大切ということだったので、日本でもぜひ取り入れていってほしいと思います。
休日
休日も朝から動物園の裏側ツアーや馬の保護をしている施設、豚農場見学などを行いました。もちろんですが、日本と規模がまったく違いました。その中でも、職員さんは動物のためにどのような環境が適しているのか考え、日々試行錯誤しているという話を聞きました。日々学び続けていることに刺激を受け、私自身も学び続ける必要があると思うことができました。アメリカでは、動物はとても大切にされており、飼っている動物や自分のやっていることに対してとても誇りに思ってやっているなと感じました。動物を扱う仕事一つにしても、とても丁寧にやっており、誇らしく思いました。私も、家畜と携わっていくので学ぶことがたくさんあり、活かしていきたいと思いました。
ホームステイ
ホームステイは、2泊3日でした。私は、フィンドレー大学で英語の教授をしているニッキーと旦那さんのマイクの家に滞在させて頂きました。行く前に、英語話すのがとても速いと聞いていたのですが、その通り早く聞き取りが難しかったです。ご飯は、アメリカンな物が食べたいという私の要望を聞いてくれ、骨付き肉やハンバーガー屋さんに連れて行ってくれました。また、日中はハイキングやショッピング、ミュージカルに行きました。ハイキングは、思った以上にハードで疲れました。ショッピングは、お土産などを一緒に選んでくれて嬉しかったです。この時期は、パトリックデイだったので、ホームパティ―やバーでの集まりに参加させてくれました。私にも、緑の服を貸してくれて楽しくパーティーに参加することができました。学校関係者以外の方との貴重な時間を与えてくれ、とても有意義のある時間を過ごしました。2日間の毎朝のマイクと犬の散歩は50分くらいの散歩と長めでした。家の周りの歴史やアメリカのことについて教えてくれ、学びの散歩の時間になりました。マイクは、スポーツ観戦が好きで、私も好きなのでスポーツの話で盛り上がり、良い英語のコミュニケーションの練習になりました。また、散歩後は、パズルやボードゲームをし、朝から目覚めの良い時間となりました。近くに住んでいるニッキーの父母にも会う機会がありました。家の中は、豪華な置物があり、背筋が伸びました。私のこの留学期間での学びを聞いてくれ、写真を見せると喜んでくれて嬉しかったです。日本での写真を見せるとみんな喜んでくれました。ホームステイは、1番楽しみにしていたと同時に1番緊張しました。ですが、2人ともとても優しく、自分の子供のように寄り添ってくれたので、本当に充実した時間を過ごすことができました。私が、日本に帰る前日にも会いに来てくれ、本当にいい家族と出会えたと思いました。日本に来たら、ぜひ、案内したいと思います。
その他
その他にも、インターナショナルナイトや日本に留学に来る学生のサークル活動見学、ミュージカル、スポーツ大会、映画鑑賞会や誕生日会、また、日本に来る留学生の学生との買い物やボウリング、マクドナルドなど実習以外にも充実した日々を過ごすことができました。スポーツ大会や映画鑑賞では、みんなお友達を連れてきて、私たちに紹介してくれました。みんな、優しく、おもしろく、友達になれたことに感謝です。実習以外では、日本に留学に来る学生が私たちを楽しませてくれようと様々な企画を考えてくれ、楽しませてくれました。みんなが、日本に来たときは、楽しんでもらえるようにぜひ、計画を立てたいと思います。
まとめ
とても良い経験になりました。研修中は、はいかいいえの質問された場合に対してあやふやな回答をすると嫌がられるという印象がありました。日本では、「どっちでもいい」は通用するが、アメリカでははいかいいえの二択の重要性を学びました。また、獣医医療中やその他でのコミュニケーションはとても大切だと感じました。例えば、注射や採血においては誤った部分に針を刺すと大変なことになるのでわからなかったら、質問することの重要性を学びました。また、朝の2人組の実習において、私が英語を話せなくても、学びたいという姿勢、心を開いているとことを伝えるだけで、向こうもたくさん話しかけてくれ、たくさん教えてくれました。単語を繋げた質問やカタコト英語でも、指で差しながら話すことで私の伝えたいことを理解しようとしてくれました。本当に、優しい方々に出会えたことに感謝です。技術ももちろん学びましたが、人とのコミュニケーションのやり方の重要性を学ぶことができた留学でした。私は、この留学に参加して本当に良かったと痛感しています。この経験を活かしてこれからも頑張ろうと改めて思うことができました。フィンドレー大学の方々、一緒に行った仲間みんなに感謝を伝えたいです。ありがとうございました。