フィンドレー大学 ベーシック・アニマルハンドリングプログラム2023報告書(西山さん)

掲載日:2024.06.12

獣医学類3年 西山美優

私がフィンドレー大学の短期留学に参加した目的は、日本とアメリカにおける、馬の扱い方の違いや大学生活の違いに触れたいと思ったからです。
フィンドレー大学での3週間の平日の朝は、6時半から馬のファームに作業に行きました。そこではフィンドレー大学の馬学部の学生とペアになり、作業をしました。作業の間に様々な話をしていくうちに、アメリカでは愛玩動物として馬を飼育していることが多く、その為アメリカの各地で馬を調教することができる人が求められていることが分かりました。また、ペアになってくれた学生たちが大学卒業後について話すときにとても笑顔で話してくれたのがとても印象に残っています。
ウェスタンファームとイングリッシュファームで乗馬もできました。私は小さいころからウェスタン乗馬をしていたので本場であるアメリカで駈足までできたことが嬉しかったです。

フィンドレー大学 ベーシック・アニマルハンドリングプログラム2023報告書(西山さん)

 また、ウェスタンファームでは出産の機会に3回立ち会うことができました。そのうちの一頭は、出産時に母馬は亡くなってしまい、仔馬の命は助かりましたが左前脚の血液循環がうまくいっていませんでした。その後、仔馬を亡くした別の母馬が受け入れてくれて、乳まで吸えているのを見ることができました。改めて出産は命懸けだということを考えさせられる経験になりました。
 月水の午後には中小動物のハンドリング実習の講義に参加し、日本ではCBTに合格しないと経験できないような、羊ヤギ豚の採血や子豚にワクチン投与をすることができました。

フィンドレー大学 ベーシック・アニマルハンドリングプログラム2023報告書(西山さん)

ヒツジ、ウマの採血

フィンドレー大学 ベーシック・アニマルハンドリングプログラム2023報告書(西山さん)

また、週末にはホームステイに行ったり、Columbusの動物病院に行ったりしました。私は過去に2回ホームステイをする機会がありましたが、その時は英語でほとんど会話ができずに翻訳機に頼ってばかりでコミュニケーションが思った通りにとれず、悔しい思いをしたので今回は翻訳機にできるだけ頼らないでホームステイを過ごしたいと思い参加しました。私のホームステイ先はフィンドレーから車で2時間くらいのCincinnati の近くで、ドイツの文化が根強く残っている地域でした。ローカルフードであるスカイラインを食べたり動物園に行ったりとフィンドレーとは異なる文化を体験できました。

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Cincinnati名物のスカイライン

さらに、5月に酪農学園大学を訪れる予定の4人のフィンドレー大学の学生と実習以外の時間ではたくさん一緒に過ごすことができ、仲を深めることができました。特に私の中で印象に残っているのは大学のジムでみんなとバレーボールやバスケットボールをしたことです。最初は私たちだけでバレーボールをしていても途中から全く知らないフィンドレー大学の学生たちがたくさん入ってきてくれて、5月に来る4人以外とも交流できたのが嬉しかったです。

フィンドレー大学 ベーシック・アニマルハンドリングプログラム2023報告書(西山さん)
フィンドレー大学 ベーシック・アニマルハンドリングプログラム2023報告書(西山さん)

 最後になりますが、この短期留学をサポートしてくださったフィンドレー大学、酪農学園大学の先生方、国際交流課の方々、たくさんの課題がある中で空き時間を作って私たちを様々な場所に連れて行ってくれたフィンドレー大学の学生の皆さん、そして楽しい時はもちろん体力的にきつい時も一緒に乗り越えてくれた5人の仲間の皆さん、本当にありがとうございました。