アルバータ大学IVSP報告書:9月(髙橋さん)

掲載日:2024.06.12

農食環境学群 食と健康学類 管理栄養士コース 4年 髙橋 志穂(Shiho Takahashi) 

8月28日にアルバータ大学でオリエンテーションがあり、9月5日から英語の授業が始まり、カナダへ来てから1か月以上が経っていました。この一か月間は、生活に慣れることに必死で楽しいこと・辛いことがたくさんありました。正直に申すと、コミュニケーションにおいてつまづき、8か月間もここにいられない、日本に帰りたいと思う日が多かったです。ですが、様々なコミュニティに参加しいろいろな人と出会うことができ、濃い1か月間になったと思います。

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アルバータ大学にはこのような外観の校舎がたくさんありました。

私が所属した英語のクラスは午前中(9:00~12:15)で12人の学生がおり、8人が日本人でほかの4人は中国・韓国・パナマ・ベトナムの学生でした。授業中に担当の先生から大学やカナダでの生活に関する情報を教えてくださったり、4人グループになりテーマに沿った話し合いをしたり、2週間に一度のテスト(Listening、Reading、Writing、Vocabulary&Grammar)やプレゼンテーションの発表をしました。

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それぞれ出身地の天気について話し合ったときのものです。

プレゼンテーションではパナマの子とペアになり2人組で、「Compare&Contrast(比較)」についてでした。私たちは、カナダに店舗がたくさんある「Tim Hortons」と全世界にたくさんある「Starbucks」の似ている点と違う点を調べ発表しました。パナマではスペイン語を母国語としていると言っており、その子は英語での会話はできるものの英文法などが苦手そうでした。一方私は英会話がまだあまりできない状態であるため、コミュニケーションをとるのが難しかったです。比較する事柄は、自分の出身国のような既に知っていることや違いがありすぎるものにはしてはいけなく、何について比較するかテーマがなかなか決められず大変でした。発表当日もとても緊張してしまいました。日本人とペアになれればコミュニケーションにおいては楽ではありますが、パナマの子とペアになり苦戦しましたが、忘れられない経験になると思います。

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作成したプレゼン資料の一部です。

ある日、寝る直前に英語の先生からメールが来ていることに気づきよる11時くらいになんだろうと見てみるとオーロラが今夜見えるよというお知らせでした。とりあえずカーテンを開け部屋の電気を消すと、うっすらオーロラが見えたので外へ飛び出しました。初めて見たオーロラは現れたり消えたりとうっすらでしたが、空の色が本当に緑色のような色で感動しました。外にでると、同じ寮に住んでいる日本人の方と遭遇し、オーロラに関することや大学周辺のことを聞けました。月に1度くらいは見えるらしく、5月にゆらゆらしたオーロラが同じ場所から見えたようです。

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暗いところの写真を撮るのは難しく、実際に見たオーロラよりも誇張されてしまいました。

授業が終わった後は、クラブ活動や食品などの買い物に行くなどして過ごしています。カナダは9月から新学期が始まるため、授業が始まった週にクラブフェアが行われていました。たくさんのクラブがありどれに入るか迷いましたが、アウトドアクラブとポケモンクラブに入りました。
ポケモンクラブでは、ビンゴのような表に書かれたテーマを質問して欄を埋めていくゲームをしました。私はポケモンが好きですが、ポケモンの英語名を知らないため大変でした。日本に興味のある人が多く、英語を全然話せない私に日本語で話しかけてくれたり、発音を教えてくれたりと優しさに触れられました。日本語を勉強している学生と話し、日本語には“LとR”の発音の違いがないことや“VとB”、“th”が難しいこと、英語には日本語の“つ”の発音がないことを教えてもらい、「日本語の“つ”を発音できるのはたくさん練習したからだよ」というようなことを聞き、発音練習を頑張りたいと刺激を受けました。また、好きなことを一緒にすることでもっと仲良くなれるよう積極的に参加したいと思います。
アウトドアクラブでは、ハイキングやスキー・スノーボード・キャンプをしているようでした。アルバータ大学付近で行われたハイキングに参加し、North Saskatchewan River(ノース・サスカチェワン川)を横切る橋を渡り、Government House の見学をしました。Government Houseでは施設の方がエドモントンの歴史などの説明をしていましたが、英語の説明内容は全く頭に入りませんでした。

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想像していた以上に急な坂や長い階段を通りました。
先輩たちは後ろを振り返らずにどんどん先に進んでいってしまい、置いていかれかけました。

毎週木曜日にはStudent Engagement Centre (SEC)主催のEnglish Conversation Clubに参加するようにしています。9月は短期で来ている日本人学生がたくさんおり日本語もたくさん飛び交っていました。ネイティブボランティア1名とほか学生がグループで英会話をしました。ここで酪農学園大学から夏季短期プログラムできている子と出会うことができました。知り合った際、Owl Bandingというイベントに誘ってくれたため、後日カナダの学生と日本人留学生とで夜の森へ行き、野生の子どものふくろうを捕獲し足に印を付けているところを見学することができました。Conversation Clubのボランティアの方が運転してくださり、車で1時間ほどかかる森へ行き、真っ暗な道を懐中電灯で照らしながら歩き、Owl Banding一連の流れを見学でき、全てが初めての経験でした。また、星空もこれまでに見た中で一番ではないかと思うほどきれいでした。このようなイベントに誘っていただき感謝の気持ちでいっぱいです。

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夜道を歩く一同。

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室内ではふくろうの説明をしてくださいました。

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小屋の前で記念撮影。

次に、見たもの、食べたものなどを紹介します。
飲食店やフードコートではいろいろな国の食べ物が食べられます。カナダで有名な食べ物は、フライドポテトに肉汁から作られたクレイビーソースやチーズが散らされている「プーティーン」やアルバータ牛があるようです。プーティーンはさまざまなソースの種類がありました。好みは分かれるらしいですが、美味しく頂きました。カナダの料理は日本に比べると塩味が少なく甘味が強いものが多いと感じました。

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プーティーン

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ギリシャ料理のスブラキ

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スケート靴でプレーしていて感動したアイスホッケー

友達とEdmonton Valley Zoo(動物園)に行きました。

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象さんどこにいるの?と話していたらまさかの園内を散歩&お食事中でした。

Prairie Urban Farmというアルバータ大学内の研究農場で畑作業をしました。始めはどのような作業をすれば良いか英語を聞き取れず、周りの人のまねをしました。

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ズッキーニのような野菜(名前を聞きましたが忘れました)を収穫し、株をぬきぬき。

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小さな大根がこの黄色い野菜の間に植えられていて驚きました。

カナダへ来てから1か月以上が経ち徐々に生活に慣れてきた頃ではありますが、まだまだ語彙や表現力が足りず、聞き取ることもできず、話したくても話せず上手く伝えることができません。それでも、そのような私に声をかけてくれ仲良くしてくれる人や話を聞こうとしてくれる人がおり、優しさに触れることができました。サポートしてくださるすべての方に感謝して来月も過ごそうと思います。