2023年度 タイ・カセサート大学獣医学部短期研修プログラム 報告書(志賀さん)
掲載日:2023.10.12
獣医学群獣医学類4年 志賀 泉美(Izumi Shiga)
2023年度タイ・カセサート大学の短期留学プログラムに参加したことで、日本では経験できないような学び、体験があったと感じています。
そもそもこの留学に参加を希望したのは、興味分野であるエキゾチックアニマル診療を見学したい、学生のうちに海外経験をしたい、英語を勉強するきっかけとしたい、という3点からでした。これらの点に関して、特に印象深く感じたことを報告しようと思います。
エキゾチックアニマルに関して、カセサート大学の先生にお願いして特別にバンケンキャンパスのエキゾチッククリニックを見学させていただきました。タイでは日本よりもエキゾチックアニマルを診療する機会が多いそうで、日本ではなかなか見られないような症例を実際に見ることができました。また、臨床経験豊富な先生の多くの診察経験に基づいたお話を聞くことができたことも留学で得た大きな成果です。
カンペンセンキャンパスの野生動物救護センターでは、猛禽類を含めた様々な現地の野生動物を見ることができました。野生動物の救護は野生復帰を前提としているため、特に猛禽類は様々な種類の動物を餌として与え、採血や注射をする部位も翼を避けているのだそうです。野生復帰率の高いトレーニングプログラムも学ぶことができました。
今回、初めての海外経験となったこの留学ですが、日本との文化・生活の違いを感じました。土日や放課後など授業時間外は、カセサート大学の学生や他の留学生との観光や食事を楽しみました。観光では、タイ仏教の寺院をまわり、タイの独特の宗教観を感じつつも日本の仏教的考え方、神話と共通した点もあり大変興味深く思いました。
食事や生活に関して、留学前は不安に感じる点もありましたが、サポートしてくださる先生や学生、大学のお陰で楽しむことができました。食事も、日本食とは全く違いますが美味しいものばかりで、色々と挑戦してよかったと感じています。
留学中はまさに英語漬けの日々で、自分の語学力を向上させる最高の機会だったと思います。常に英語でコミュニケーションを取るため、留学前後で特にリスニング能力、スピーキング能力の成長を実感できました。もともと英語に自信がない中で挑戦した留学でしたが、積極的にコミュニケーションを取ろうという気持ちがあれば理解できるまで付き合ってくれる学生や先生方ばかりで私でも授業についていくことができました。また、留学後の今も英語を聞く・話すことに対するハードルが下がり、より出来るようになるために学ぶべき点も明確になったため、英語を勉強しやすくなったように感じます。
今回の留学は短期だったこともあり、十分な経験や学びを得られるか不安に思う部分もありましたが、この留学に関わる方々のサポートで充実した留学となりました。この経験は、今後の学生生活の糧として、人生経験として生きると確信しています。