フィンドレー大学ベケット奨学生報告書:1月

掲載日:2023.02.20

みなさんこんにちは。
獣医学類2年の加藤みゆなです。

最近のフィンドレーはかなり寒く、ホットココアがとても美味しいです。
(暖かい、穏やかな気候がかなり恋しいです。)

先月の予告通りまずは写真と共にコスタリカの出来事を振り返っていきたいと思います。
実はコスタリカに行く時にもパスポートが読み取れないとのトラブルに巻き込まれ、2時間ほど空港のチェッキングカウンターに留まっていました。飛行機が飛ぶ20分前にやっとセキュリティを通過でき、その後人生で初めて電子カートに乗り、空港内のゲートまで送り届けてもらいました。この時はOSAメンバーのリーダーと先生が付き添ってくれていたので助けてもらいました。
12月は空港との相性がかなり悪かったのではないかと思います。
しかし旅行に行くだけでは経験できない文化体験、ボランティア、地元の方と話す機会があったことや、このプログラムで知り合った友人たちのおかげで最高の旅になりました。

フィンドレー大学ベケット奨学生報告書:1月

おそろいのTシャツでwaterfall hike!併設されたご飯屋さんでは水力発電を使って自家発電していました。

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スーパーに枝豆が売っていて衝撃でした

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焼かれたとうもろこしと葉、ろくろを使って伝統的なポット作り

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コスタリカの伝統的な料理Casadoです
コスタリカの魚が本当に美味しかったですCasという伝統的なフルーツジュースも最高でした

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海で夕焼け空と共にみんなで一枚お気に入りの写真です

土曜日の朝には地元の人で賑わうファーマーズマーケットでボランティアを行いました。地元の方と英語で話をしたり、スペイン語を教わったりと楽しい時間を過ごしました。市場ではオーガニック、ビーガンやベジタリアン、グルテンフリーなどの選択肢が多いことに驚きました。また売っている品物を包む紙袋やカップは全て土に還る素材で作られており、環境問題にも配慮されていました。コーヒーなどをマグカップに注いで売るようになってからは買い物をするだけではなく、待ち合わせ場所や地元の人々がのんびりする場所に変化したそうです。またドッグランも併設されていました。個人的にコスタリカでリードをつけずに犬を散歩している人の多さに驚きました。秩序が保たれていないということではなく、リードをつけていなくとも犬が迷子にならず、飼い主のそばを歩くことができているということです。

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スターフルーツ(左)とlemon finger(右)

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生のカカオにも挑戦しました

野生動物が好きな皆様、お待たせいたしました。
Manuel Antonio National Parkで出会った野生動物たちの写真です。

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ナツフウキンチョウ

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イグアナ

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コンゴウインコ

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大きな葉の裏にいるフルーツバット

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ナマケモノ 前肢が2本爪と3本爪のナマケモノがいます。
フタユビナマケモノの方が攻撃的で、歯があります。ガイドさんによると鳥を捕食することもあると言っていたのが印象的でした。

ここからはコスタリカで行ったボランティアを紹介したいと思います。
まずは都市部にある公園でのゴミ拾い。

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ボランティア前

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ボランティア後

最低2時間はゴミを拾っていました。その際、OSAプログラムに参加していた環境科学科の友達が、マイクロプラスチックのことを教えてくれました。普段の生活の中でマイクロプラスチックを排出している1番の原因は化学繊維を用いた服の洗濯であること。マイクロプラスチックは売られているミネラルウォーターの中にも含まれており、体の中に食べ物と共に入ってきていること。さらに、海のプラスチックの50%は魚の網であることなど、自分とは違う学部で勉強している友達が授業で習っていることを聞くことができた貴重な時間でした。

また、ASONIという施設にも複数回ボランティアしに行きました。貧困家庭や家に家族がいない子供達に居場所を提供する目的で31年前に設立された団体です。政府とカトリックの団体の寄付で成り立っているため3歳から18歳の子供が無料で通えます。数学や社会、音楽など、学校のように授業も行われ、教育に力を入れているのが伝わってきました。子供達と面談するカウンセラーも常駐しています。ASONIに通っている子供達と拙いスペイン語や英語で会話ができたことや、ASONIに来ていた高校に通っている女の子に、コスタリカについてどう思うかなど率直な意見を聞く機会もあり、とても勉強になりました。さらにドイツからASONIにインターンシップに来ている女の子とも話す機会がありました。ドイツでは大学に進学する前に一年間の時間をとって他の国でボランティアすることが一般的であるそうです。とてもいいシステムであると思うと同時に国全体でそのシステムをサポートしていることにかなり驚きました。
ASONIで働いている方々は皆仕事を楽しんでいるように感じました。仕事を決まった時間に終わらせることよりも皆で楽しくお茶を飲む時間を大切にする、旅行に来るだけではわからない実際のコスタリカの雰囲気を学べたと思います。

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クリスマスパーティーのために3時間作り続けました。

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実際に作ったもの会場で使用されているのを見て嬉しかったです。

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冬休み期間中に子供達に配る食料を分けている様子合計179袋作りました

フィンドレー大学ベケット奨学生報告書:1月

クリスマスパーティーの後にみんなで一枚

今月の報告書でコスタリカについて全て書こうと思っていたのですが、まだまだ書きたいことがあります。もしスペースがあれば来月でも少し紹介させてください。

1月9日からは大学での授業が再開されました。
今学期は馬のハンドリング実習や生理・繁殖学、化学基礎や日系アメリカ人の歴史について学ぶ授業など、合計17単位とりました。最後の学期を実りあるものにしたいと先学期の12単位と比べるとかなり詰め込みました。できるだけ頑張りたいと思います。
三年生の中に混じって受けているpre-vetのセミナーの授業ではvet schoolを目指している人のためにレジュメの書き方や、初任給はどれくらいで、獣医にはどんな仕事があるか、などが説明されます。授業中の質問の内容から周りの生徒が皆将来のことを考えていることが強く感じられ、毎週刺激をもらっています。
馬のハンドリング実習では人生で初めて馬に手綱をつけたためかなり緊張しましたが、担当した馬がとても穏やかだったため、蹴られることなく無事に最初の実習を終えることができました。後半の授業ではウマの採血を行うことができるようなのでとても楽しみです。
生理・繁殖学や基礎化学では専門用語の違いや単位の違い(華氏やインチ、マイルなど)にかなり苦労していますが、楽しんでいます。

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フィンドレーには何百頭もの馬がいます

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生理・繁殖学にてこれは何を表しているでしょうか?

1月27日には日本食料理を作ってサプライズで誕生日会を開催しました。
友人が作った唐揚げと甘酢タレ、タルタルソース付きの南蛮チキンが本当に絶品で、大成功に終わりました。

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唐揚げを揚げています

フィンドレー大学ベケット奨学生報告書:1月

サプライズ成功!

残り半年、あっという間に過ぎてしまうと思いますが、楽しく、学びあるものにできるように精一杯頑張りたいと思います。
ではまた来月お会いしましょう!