フィンドレー大学ベケット奨学生報告書:12月

掲載日:2023.02.09

みなさん、明けましておめでとうございます。
獣医学類2年の加藤みゆなです。
今年も“留学に行ってみたいな”と少しでも思ってもらえるような報告書を書けるように頑張りたいと思います!

12月はクリスマスシーズンということもあり、イベントが盛りだくさんの1ヶ月でした。
街の至る所にクリスマスツリーが飾られており、クリスマスムード全開です。

フィンドレー大学ベケット奨学生報告書:12月

空港にてツリーの大きさが伝わると思います

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スーパーに止められていた車にグリンチが乗っていました。

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ハウスメイトが家の中を飾り付けていました。

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ハロウィンの時のように、可愛らしい飾り付けがされていました。

フィンドレー大学ベケット奨学生報告書:12月

シェアハウスの2階のシャワーが壊れており、お湯が出るように直してくださったエンジニアの方がこのように書き置きをしていました

12月の初めの週は期末試験に追われていました。Food animal handlingの授業では筆記試験だけでなく実技試験もあったため、かなり緊張しました。牛を倒すためのロープの結び方や山羊の皮下注射などを試験監督であるTA(teacher assistant)の前で行いました。羊の保定に私が苦戦しているのをみかねて、普段無愛想であったTAの方が手伝って応援してくれたり、なんとか保定に成功した様子を見ていた、今まで話したことのないクラスメイトが「よく頑張ったね」と話しかけてくれたり、大変でしたが嬉しいこともありました。前半の授業が終わってしまったことはとても寂しいですが気持ちを切り替えて次の学期も頑張りたいと思います。

期末テストが終わった後には、留学期間を終えた留学生が帰国するためお別れ会が催されました。留学に来て学んだこと、感じたことなどをそれぞれが発表しているのを聞いている間、自分に残された留学期間で何ができるか、現時点で何を学べているかなどを改めて考えるいい機会となりました。また、出国当日には朝6時に起きてお見送りに行きました。

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お別れ会での様子

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最後にみんなでセルフィー

留学生だけでなく、仲良くさせてもらっていた友人の二人が留学するため、お別れをしなければならないのがとても寂しかったです。しかしお互いに成長した後にまた会えることを楽しみにしています。

12月10日から約二週間はコスタリカにてOilers Serving Abroadというプログラムに参加しました。Serving Programとはボランティアやドネーションなどを通して慈善活動を行うことが含まれているプログラムのことを指します。

フィンドレー大学ベケット奨学生報告書:12月

今回は三箱分の物資を寄付しました

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難民やホームレスの方を支援している団体へ日用品の寄付

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衣服の寄付
アメリカ国内では日本より衣服のリサイクルが行われているように感じます

現地の方と交流をしたり、コスタリカの伝統文化について学んだり、環境問題について考えたり、旅行に行って楽しむだけとはまた違う経験ができてとてもよかったです。コロナになってから約3年、プログラムを中止せざるを得ない状況であったため、コロナ後初めて海外へ行く大学のプログラムに参加できたことをとても嬉しく思います。
まずはコスタリカのことを皆さんに少し紹介したいと思います。
コスタリカはアメリカ合衆国の南にある中米に位置します。年間25度くらいと比較的暖かく、5月から11月の雨季と12月から4月の乾季を繰り返します。ゆったり、心地よいという意味の “Pura Vida”がスローガンになっており、様々なところに書かれていました。

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↑トラックの側面

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↑レストランにも

アメリカ人にとっては休みの期間に過ごす国の一つであるとも言え、主なリゾート地ではオーガニック食品や環境汚染の意識が高いのではないかと個人的に感じました。

ここからはコスタリカの首都サン・ホセでの写真を交えながら紹介していきます。

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アメリカ国外で初めてのマクドナルドなんと国外一号店はコスタリカにあります!

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政府の活躍により野良犬がいないことを記念して建てられた像

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コスタリカは世界で初めての軍隊を持たない国であり、軍費に使わない分を教育費に回しています。
写真はコスタリカで初めて建てられた女子校です。コスタリカでは義務教育は全て無料です。

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街中には多くのアート作品が見られます①

フィンドレー大学ベケット奨学生報告書:12月

街中には多くのアート作品が見られます②

フィンドレー大学ベケット奨学生報告書:12月

国教はカトリックですが義務ではありません。国民の約85%がカトリックを信仰しています。

コスタリカの野生動物やコーヒー農園での課外授業、ゴミ拾いや子どもたちのクリスマスパーティーの手伝いのボランティア活動などまだまだたくさん書きたいことがあるので、残りはまた来月に紹介させてください。

コスタリカから帰国した後、22日の夜からフィンドレーは記録的な大吹雪に見舞われ、翌朝の23日には、-21度を観測していました。その時ちょうど友人の家にお邪魔させてもらっていたため、友人に服を借りて実際に大吹雪の中を歩いてみたのですが、台風並みの風の強さで体が持ってかれそうになる上に、雪が顔にぶつかり、5分外に立っているだけでも本当に寒かったです。その後24日には車を運転できるぐらいには天気も落ち着いていました。しかしこの後、悪天候がフライトに与える影響の大きさを知ることになります。私は24日にカリフォルニアへ飛ぶ予定だったのですが、出発の1時間前に「パイロットがいないためこのフライトはキャンセルとなりました。」と放送がかかったのです。その便に乗る予定であった乗客が慌てふためく中、私もどうしたらいいかわからずオロオロしていました。飛び交う英語を必死の思いで聞き取り、みんなが走る方向に一緒になって走り、次の飛行機を予約するため、飛行機会社にホテルをとってもらうためなど、二つのカウンターに合計5時間以上は並びました。アメリカでのクリスマスは日本のお正月に似ています。そのため帰省をする人や旅行をする人などで、一年の中で空港の利用者数が最も多いのです。列に並んで前後の人と世間話した際に、二日間も空港で立ち往生しているのだと語る人や預けた荷物を返してもらえない人、飛行機に乗ったのに降ろされたのだと話す人もいました。
あとでニュースを見て知ったのですが、今回の大吹雪で600万人もの人に電力が供給されなくなり、さらに55人がこの吹雪の影響で亡くなるなど、かなり深刻な事態だったようです。十万人になんらかの影響があったとも報道されていました。またSouthwestという飛行機会社ではこの天気の影響で60%以上のフライトをキャンセルする事態に見舞われており、この会社に対して訴訟を起こそうとする動きも見られています。Southwest に限らず、合計4000を超える便が23日、24日の二日間でキャンセル、約10,000便が遅延したそうです。
今でこそ笑い話ですが、母国語ではない英語を使って状況を説明したり、交渉をしたりと、かなり大変でした。しかし、緊迫した状況で英語を使うとても良い機会になりましたし、飛行機が無事に飛ぶことのありがたみを再確認できたので良い経験ができたと思っています。

結局飛行機のチケットは27日にしか取れなかったのですが、standbyというシステム(満席と表示されチケットが買えなくても実際には席が空いていたり、キャンセルが出たりした場合に飛行機に乗れるシステム)を利用して25日に飛び立つことができました。飛行機がキャンセルになってしまった場合はぜひこのシステムを利用してみてください。

今月はかなり文字量が多くなってしまいましたが、次回はたくさんの写真を交えてコスタリカでのことをお伝えできたらと思います。

それではまた来月お会いしましょう!