海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)10月 植野耕史さん
掲載日:2022.11.18
海外農業研修
循環農学類(2019年度卒) 植野耕史(Yasufumi Ueno)
農場での実習が終わり、専門学習期間に入りました。長いようであっという間だった農場での実習期間は、これから社会人として働く上で必要な忍耐力や行動力を再認識する機会となりました。私自身、高校時代に人並みに部活動に取り組んで得たそれらは、いつの間にか忘れてしまい、何かすぐ諦めてしまったり、伝えるべきことを疎かにしてしまってトラブルが起きたりと、中途半端になってしまっていた事も多かったと思います。今回、言葉や文化が異なる人ばかりの環境に身を置くことで、仕事に対する責任感が芽生え、試行錯誤しながら問題解決することの大切さを学びました。このことはおそらく社会人として最も大切なことではないかと思います。今回の研修中に就職活動も並行して行ない、内定も得ることが出来たので、今後の社会人生活に大いに活かしていきたいです。
先日始まった専門学習期間はUC Davisのキャンパスにて農業の経営学と農業全般の様々なトピックについて学んでいます。最近は会計や簿記について勉強しています。大学時代全く触れてこなかった分野なので英語どころか日本語でも理解できない内容ですが、なんとか必死に頑張っています。その他には、アメリカの食生活のトピックでは欠かせないオーガニックや、それを実現するための循環農業について深く学んでいます。
今回の専門学習の開始に伴い、研修先から引越し、近隣の街でのホームステイが始まりました。また、アメリカに渡航してから2ヶ月の間、共に基礎学習を行なってきた研修同期たちと再会しました。アメリカ本土の西海岸、ハワイを中心に広く散らばっていた同期たちと会うことはあまりなかったため、ほとんどの人とは1年2ヶ月ぶりの再会でした。まだ再開して間もないため、あまり会話できていない同期もいますが、それぞれの農場の特徴や思い出、各州における農業そのものの違いなど、多くのことをヒアリングして勉強していきたいと思っています。ホームステイ先の家族は非常に親切にしてくださり、とても生活しやすい環境です。メキシコ人とアメリカ人のご夫婦、そしてその息子さんと一緒に生活しているため、食事もそれぞれの国の味が楽しめます。また、以前に日本人の学生の受け入れをしていたようなので日本食も時折食卓に並びます。
研修終了まで残り約2ヶ月しか残されていませんが、勉強するところはしっかりと勉強し、学生生活、アメリカ生活を楽しみながら過ごしていきたいと思います。