楽しい理科実験講座「でんぷんおもしろ実験室」にて寄せられた質問について本学教員が回答します
掲載日:2022.08.23
2022年7月30日(土)に開催いたしました楽しい理科実験講座「でんぷんおもしろ実験室」にて寄せられた質問について本学教員が回答いたしました。
【質問1】えんぴつにでんぷんがありますか?
(回答)ふつうのえんぴつの芯は、黒鉛と粘土からできています。黒鉛は、炭と同じ炭素の集まりです。ですから、でんぷんはふくまれていません。
【質問2】でんぷんの量によってヨウ素液の変化の仕方がちがうのですか?
(回答)でんぷんの量が多いほどヨウ素液の紫(青紫から赤紫)色は濃くなります。
【質問3】でんぷんはおゆでもしずみますか?
(回答)ぬるま湯では沈んでいますが、高温になるとでんぷんのつぶの中におゆが入りこんで、半透明でドロドロした状態(むずかしいことばで糊化といいます)になります。あんかけ焼きそばのあんのようなものでおゆのなかで全体に散らばっています。
【質問4】でんぷんのほかにエネルギーになる成分はなんですか?
(回答)おさとうやあぶらのなかまがエネルギーになります。
【質問5】虫や魚などにヨウ素液をかけるとどうなりますか?人にかけるとどうなりますか?
(回答)わたしはやったことはありませんが、場合によると思います。みなさんが実験で使ったヨウ素液(うがい薬)は、殺菌消毒剤というお薬のひとつです。お薬は多くの場合、使う量を多くしたり、かける場所・相手によって毒にもなります。うがいに使うのとおなじ濃さであれば、人の手にすこしついてもふつうは問題ありません(ヨードアレルギーがあるときなどは要注意です)。
【質問6】ヨウ素液はなぜ茶色~黄色ですか?
(回答)光はいろいろな色が混じったものでわけると、虹のように別々の色が見えるというのはわかってもらえるでしょうか。ヨウ素液の中のヨウ素は、一部の色(青色系の色)の光をすいとっているため、残った色が混じった結果、黄色に見えます。
回答者:農食環境学群 食と健康学類 教授 小野寺 秀一